デジタル郵便サービス「SmartPOST」を活用した「スマホで入場券」、北海道上富良野町の衆院選で実証実験へ

マイナンバーカード・デジタルIDを活用した自治体や企業の課題解決・新規事業創出を総合的に支援するGovtechスタートアップ、xID株式会社が提供するデジタル郵便サービス「SmartPOST」が、2024年10月に北海道上富良野町で実施される衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査の投票所入場券として活用されることが決定した。

上富良野町が投票所入場券を「スマホで入場券」として住民へデジタル通知することにより、マイナンバーカードの有効利用、住民の利便性向上、行政運営にかかる経費削減が期待される。

■ 背景

「スマホで入場券」とは、上富良野町で各種選挙の際に通常ハガキで郵送している投票所入場券を、「SmartPOST」を通じて、住民のスマホにダウンロードされた「xIDアプリ」のデジタル郵便受けへ個別にデジタル通知する取り組みである。マイナンバーカードの普及促進に加え、その有効利用や住民の利便性向上、行政運営にかかる経費削減を目指す。
2023年8月の上富良野町議会選挙における実証実験(※1)では、参加者の9割以上が「紙よりデジタルが良い」と回答(※2)していた。これらの結果を受けて、今回2回目の実証実験が実現した。
※1…xIDプレスリリース「北海道初!上富良野町がマイナンバーカードを活用した住民のスマホへの個別通知を「xID」で実現」
※2…上富良野町「令和5年度実施 住民向け実証実験「スマホで入場券」登録者アンケート結果」

■ 今回の取組内容

今回の「スマホで入場券」実証実験では、2024年10月に実施予定の衆議院議員総選挙および最高裁判所裁判官国民審査で利用される予定であり、上富良野町が実施主体となる。10月から上富良野町は、住民に向けて本実証実験に関する周知活動(※)を行っており、従来のハガキの郵送と並行しながら「SmartPOST」を活用したデジタル通知により住民のスマホに入場券を送付する予定である。本取組により住民は従来のハガキを持参せずにスマホのみを持参することで、ハガキを持参した時と同様に投票が行える。
上富良野町では、「スマホで入場券」や庁内向け通知を中心に「SmartPOST」を活用しており、今後さらなる住民向け通知のデジタル化も検討されている。
広大な土地を有する北海道では、住民が役所に直接訪れるのが難しいという課題があるが、「xID」と「SmartPOST」を活用することで、居住エリアに関わらず利用しやすい公共・行政サービスの提供が期待される。本取り組みに興味のある自治体や事業者の方は、ぜひこちらからお問い合わせをお願いします。
https://xid.inc/contact-us
※…上富良野町「住民あて通知文書デジタル化実証実験

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