HERP、リファレンスチェックサービス「Parame Recruit」を事業買収

HERPは、「採用を変え、日本を強く。」をミッションに掲げる、HRTechスタートアップだ。転職機会が増え、採用活動が多様化する中で、「企業と人材の最適なマッチング」は求職者・採用企業双方にとって、一層重要なものになっている。そのために、HERPはこれまで、デジタル人材採用管理システム『HERP Hire』やタレントプールシステム『HERP Nurture』、人材紹介会社向け求人管理システム『ジョブミル』β版、スタートアップ・ベンチャーの最新求人情報を求職者向けに提供する『HERP Careers』β版など、採用市場のステークホルダーがそれぞれ抱える課題を解決するHRサービスを開発・提供し、また社員主導型の採用方式『スクラム採用』を提唱するなどしてきた。HERP社の事業の根幹にある思想は、ステークホルダーの支援を通じた転職体験品質の向上だ。『HERP Hire』を通じた採用企業の採用業務の効率化、スクラム採用の実現による求職者体験品質の向上、『ジョブミル』β版では人材紹介会社を通じた求職者体験の品質向上、『HERP Careers』β版では転職活動自体の体験品質向上をそれぞれ意図して事業を行っている。

採用体験の向上や採用プロセスの効率化には、まだまだ多くの改善できる余地が残っており、「リファレンスチェック」そして「バックグラウンドチェック」は品質改善の余地が大いにあると考えているとのことだ。

リファレンスチェックは、求職者の承諾を得た上で、前職の同僚や上司といった第三者からの人柄・能力などの評価を参照するサービスで、ミスマッチ防止を目的に採用プロセスへの導入が拡大している。また、バックグラウンドチェックは、経歴情報の信憑性を第三者が確認・担保するサービスで、人材の流動性が高まり、過去の経歴やSNSでの発信等についてもリスクが高まっている近年では、あらゆる採用シーンにおいて重要性が増している。得られたデータを、求職者と採用企業双方にとって価値あるものに転換・利用・蓄積していくことで、より多くの最適なマッチングを実現していきたいと考えているとのことだ。

・『HERP Hire』の機能拡充
オンラインリファレンスチェックサービス「Parame Recruit」のサービス名称を変更し、サービス開発・運営の承継、およびデジタル人材採用管理システム「HERP Hire」に連携できるサービスとして提供する。（新サービス名称および提供開始時期は未定）
また、「Parame Recruit」のサービス思想を受け継ぎ、長期的には求職者が自身のリファレンス・バックグラウンド情報を個人の意思で活用できる状態を目指していきたいと考えているとのことだ。

・M&Aによる成長戦略の加速
本件は、HERPが初めて行った事業買収案件になる。HERPは昨年、HRTech領域における新規事業開発を推進し、2023年の一年で新たに3つの事業を立ち上げた。（HERP採用コンサルティング、ジョブミル、HERP Careers）今後は、社内からの新規事業開発にとどまらず、M&Aなどの様々な成長手法を用いて、企業価値向上ならびに提供価値の最大化をさらに加速していくとのことだ。