チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ、ワークスペースの安全を守る、新たな生成AIソリューションを発表

新しいクラウドサービスHarmony Data Loss Prevention(DLP)の早期試用版も提供開始

AIを活用したクラウド型サイバーセキュリティプラットフォームのプロバイダーであるチェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは、米国時間2024年8月6日、生成AIの安全な導入、データ保護、脅威の防止をどこからでも可能にする、Check Point Harmonyスイートの革新的な新機能を発表した。ランサムウェア攻撃の被害に遭うリスクや、SaaS(Software as a Service)や生成AIツールなどのシャドーITによるデータ漏えいリスクは、安全でないネットワークを介したリモートユーザーの接続やBYOD端末によって、一層高まっている。こうした懸念を裏付けるように、憂慮すべき数値が明らかになっている。昨年、ランサムウェアの被害者の数は90%増加しており、さらにデータ損失被害の55%が生成AIの使用によるものと推定されている。
こうした課題に対処するために、チェック・ポイントは、Harmonyスイート全体にわたる、生成AIを搭載した革新的な新機能を発表する。

■企業における生成AIのパワーを解き放つ – 新しい生成AIセキュリティソリューション

急速に進化している今日のテクノロジーのランドスケープでは、生成AIアプリケーションがもたらす影響への懸念がますます高まっている。ChatGPTやGeminiが働く人々の間に浸透し続ける中、組織は生産性とリスクのジレンマに直面している。チェック・ポイントのプレビュープログラムを通して提供される、新しい生成AIセキュリティソリューションは、ビジネスデータや企業コンプライアンスに対するリスクに対処しながら、生成AIアプリケーションを安全に導入することを可能にする。対話型プロンプトの文脈を識別できない標準的なデータ保護ソリューションとは異なり、この新たなソリューションは、生成AIベースの画期的なデータ分類を特徴とし、生成AIアプリケーションにおけるデータ漏えいを防止する。チェック・ポイントのまったく新しいソリューションによって、組織は以下のことが可能になる。
• ChatGPTやGeminiなど、組織が把握しないまま組織内で使用されているシャドー生成AIツールをすべて発見
• マーケティング、コーディング、データ分析など、生成AIの主なユースケースを確認
• 最もリスクの高い生成AIアプリケーションを特定し、リスク緩和の優先順位を付ける
• 生成AIを活用した革新的なデータ分析によって、データ損失を防ぐ
• エンタープライズグレードのモニタリングと可視化でレギュレーションに対応

■ 場所を選ばないワークスペースのための、次のレベルのデータ損失防止 – Harmony Data Loss Prevention(DLP)

チェック・ポイントの新しいクラウドサービス、Harmony Data Loss Prevention(DLP)も早期試用版の提供を開始している。このサービスは、Harmony Endpoint、Harmony Browse、そしてHarmony SASEを通じて、ワークスペースを守るための次世代レベルのデータ損失防止を実現し、生成AIを活用したきめ細かな可視化とコントロールを提供する。
まったく新しいHarmony DLPは、以下のような方法でハイブリッドな組織を強化する。
• 700以上のあらかじめ定義されたデータタイプ、カスタムのデータタイプ、Microsoftタグ、OCRによって識別された画像内の機密データを認識
• リアルタイムのポリシー実施によって革新的なコピー&ペースト制限を適用
• ダウンロードしたファイルをスキャンして脅威を防止
• アップロードファイルを検査することでデータ保護ポリシーを実施
• 企業の安全な生成AIアプリケーション導入をサポート
(画像1)Harmony DLPの管理ダッシュボード

(画像1)Harmony DLPの管理ダッシュボード

出典元:プレスリリース
(画像2)DLPにおける生成AIを用いたデータ分類の例

(画像2)DLPにおける生成AIを用いたデータ分類の例

出典元:プレスリリース

■新しいThreatCloud AIエンジンによって、さらに優れた防止を実現

Infinity Platform全体の中枢神経であるInfinity ThreatCloud AIは、最新の脅威情報を2秒以内にグローバルに共有する。つまり、ブラジルのエンドポイントで特定された新しい攻撃シグネチャも、2秒後には日本のクラウドワークロードやイギリスのネットワークゲートウェイ、ジンバブエのモバイルデバイス上でブロックが実現される。
業界最高レベルの99.8%のマルウェア捕捉率を誇るThreatCloud AIは、現在、高度に複雑な攻撃や脅威キャンペーンを特定するための新しいエンジンで強化されている。
• サイバー脅威の多次元評価を行うThreatCloud Graphエンジンによって、既知の悪意あるアーティファクトとの関連性を確認し、新たな脅威の発生を防止
• AIベースの自然言語処理(NLP)を使用した、新たなサイトの自動的なURL分類
• 悪意あるウェブサイトと良性のウェブサイトのトラフィックパターン識別に基づく、C2 & MDN(Malware Delivery Network)通信の防止
• ディープラーニングを活用し、ブランドになりすましたフィッシングキャンペーンを防止するDeep Brand Clustering

■ワークスペースの安全を守るため、生成AIで水準を引き上げる

最新のAIと生成AIを搭載した新ソリューションのリリースにより、チェック・ポイントはHarmonyスイートを利用してワークスペースを保護しようとしている企業のお客様のため、セキュリティをさらに強化する。Check Point Harmonyスイートは、あらゆるネットワーク、デバイス、ウェブアプリケーション上で、リモートおよびハイブリッドワークフォース全体に360度の脅威防止を提供する。チェック・ポイントは、生成AIの安全な導入とワークスペース全体にわたる次世代のデータ保護に加え、AI Copilot、AI Cloud Protect、そしてThreatCloud AIなど、AIを活用した強固なサイバーセキュリティポートフォリオを提供している。
本プレスリリースは、米国時間2024年8月6日に発表されたブログ(英語)をもとに作成している。

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