妊婦のQOLの改善に向けて、栄養状態のモニタリング方法や適切な食事方法などに関する検証を開始

~熊本県の「令和6年度(2024年度)UXプロジェクト実証実験サポート事業」の実施事業者に採択~

トイメディカル株式会社(以下「トイメディカル」)とソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)、株式会社ユーリア(以下「ユーリア」)は、熊本県による「令和6年度(2024年度)UXプロジェクト実証実験サポート事業」の公募において、「熊本県における高齢出産女性の栄養状態のモニタリングと吸収されない塩が及ぼすQOLの改善についての取り組み」(以下「本取り組み」)を提案し、2024年9月27日に実施事業者として採択された※1。3社は妊婦のQOL(Quality of Life:生活の質)の改善に向けて、妊婦の栄養状態のモニタリング方法や適切な食事方法などに関する検証を、2024年12月に開始する。
※1 公募概要および採択結果は、こちらを参照のこと。

■背景と目的

熊本県では、35歳以上で出産する女性の割合が30%弱となっており※2、全国でも出産年齢が高い傾向にある。高齢出産の場合、妊娠高血圧や糖尿病などのリスクが高まるため、栄養管理が重要になるものの、熊本県における産婦人科医の人数は全国平均を下回っており※3、医療の提供体制に課題がある。このような状況を踏まえて、3社は妊婦の栄養状態のモニタリング方法や、安心して出産できる栄養状態にするための適切な食事方法を検証し、栄養状態に関するデータベースを構築して出産に伴うリスクを可視化するとともに、それぞれの妊婦に最適なソリューションの提供体制の整備に取り組み、妊婦のQOLの改善を目指す。さらに、本取り組みで得た知見やノウハウを基に、トイメディカルの塩分コントロール技術やユーリアの栄養モニタリング技術を組み合わせて、高血圧や心血管疾患などを引き起こす原因となる塩分の過剰摂取など、健康課題の解決に貢献することを目指す。
※2 詳細は熊本県の「令和4年人口動態調査の概要」を参照のこと。
※3 詳細は厚生労働省の「令和 2 年(2020 年)医師・歯科医師・薬剤師統計結果概要(医師分)」を参照のこと。

■本取り組みの内容

トイメディカルとソフトバンク、ユーリアの3社は、熊本県内に在住する35歳以上の妊娠後期の女性最大50人を対象に、尿から体の状態を即時解析するユーリアの栄養モニタリング技術を活用し、採尿を通して栄養状態を確認する検査を定期的に実施し、2カ月間にわたって栄養状態のモニタリングとデータの記録を行い、妊婦の栄養状態に関するデータベースを構築する。また、食事の味を変えることなく塩分の体内吸収を抑えるトイメディカルの調味料「零(ぜろ) しお」を提供して、「零 しお」を使用する前の塩分摂取量を抑えた食事と使用した食事で満足度に関するアンケートを行い、提供後における妊婦のQOLの改善や、ストレス軽減の効果を評価する。妊婦の栄養状態や食事に関する満足度を踏まえて、それぞれの妊婦に適切な食品やサプリメントを提案するなど、最適なソリューションを提供する体制を、熊本県の医療機関などと連携して整備することを視野に検証する。さらに、妊娠していない女性の栄養状態を、妊婦と同一の条件で1カ月間にわたってモニタリングしてデータベースを構築し、妊婦の栄養状態に関するデータベースと比較して、栄養状態の変化や特徴などを確認する。
<本取り組みのイメージ>

<本取り組みのイメージ>

出典元:プレスリリース

■本取り組みの検証期間

2024年12月~2025年2月(予定)

■各社の役割

会社名 役割
トイメディカル(代表企業) ・塩分の過剰摂取を解決するサプリメントや調味料の開発・提供
ソフトバンク ・生成AI(人工知能)などを活用した栄養状態に関する検査結果の解析・サービスパッケージ化の検討
ユーリア ・栄養状態を簡便にモニタリングできる即時栄養検査キットの提供

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