富士通と帝京大学がXRや空間コンピューティング、生成AIを活用し、生活習慣改善を促進するUXの共同研究を開始
2024/10/21
富士通株式会社と学校法人帝京大学 冲永総合研究所は、XRや空間コンピューティング、生成AIなどのデジタルテクノロジーを活用し、自身の体内の状態を深く理解することで生活習慣の改善に向けた意識向上やヘルスケアリテラシー向上をサポートするUXプラットフォームの共同研究を2024年10月18日から本格的に開始する。
生活習慣改善を促進する UX開発コンセプトムービー(富士通/帝京大学共同研究)
■背景と課題
しかし、生活習慣の改善には、それを支援する側の努力だけでなく、改善を求められる個人が健康に対する興味や関心を持つよう意識の変革を行い、自らの意思で行動を変えていくことが必要である。
富士通と帝大冲永総研は、2022年10月より、インフォームドコンセントにおいてXRや空間コンピューティング、生成AIを用いた医師と患者のコミュニケーションギャップの解消を目指す研究を行ってきた。その研究成果である、患者の生体データから生成したバーチャル体内モデルや、AIメディカルサポーターのアバターなどの技術を活用し、このたび、生活習慣改善の意識向上やヘルスケアリテラシー向上をサポートするUXプラットフォームの共同研究を本格的に開始する。
■共同研究について
1. 共同研究期間
2. 研究概要
(2) (1)で特定した阻害要因を踏まえ、生活習慣の改善を必要とする受診者が行動変容を起こすためのアイデアを抽出する。
(3) XRや空間コンピューティングを活用して内臓や骨格などをバーチャルに空間上で再現可能なプロトタイプを作成する。
(4) 生成AIを搭載し生活習慣病の予防について学習したAIヘルスケアサポーターのプロトタイプを作成する。
(5) 健康診断の受診結果から、健康課題を発見された受診者が(3)のプロトタイプを用いて、自身の体内の様子を空間上に表示しながら保健師と面談を実施することで、受診者の健康意識の向上や行動変容にどのような影響を与えるかを検証する。
(6) (4)のプロトタイプを用いて、受診者がAIヘルスケアサポーターに健康に関する質問をしたり、生活習慣の改善に向けた具体的な取り組みに対する助言などのフォローアップをすることにより、本人や家族のヘルスリテラシーの向上や自律的な改善行動に結びつくかを検証する。
3. 両者の役割
富士通
・自律的な生活習慣改善のUX/UIシナリオの作成
・初期プロトタイプの開発サポート、改善提案、プロトタイプでの実証実験
帝大冲永総研
・医療領域における可視化ノウハウの共有
・保有する生体臓器データを用いた初期プロトタイプ開発