全選挙区の当選確率を数学的に判定 JX通信社が衆院選「当選確率シミュレータ」をリリース
2024/10/23
2022年参院選では当選者的中率96%。独自のアルゴリズムで当選確率を算出
本取り組みは、2022年参院選に次いで2度目の実施となるが、前回は選挙区の当選者の96%*を的中させ、大変好評を得た。
・当選確率シミュレータ(2024年衆院選版)
https://prediction.election2024.newsdigest.jp/
■「当選確率シミュレータ」とは?
• 2022参院選では、選挙区75議席中72議席(96%)で当選者を正しく予測
• 各社情勢報道特有の表現を「当選確率」として数値化し分析
• 駒澤大学・グローバル・メディア・スタディーズ学部の梅田道生教授が監修
選挙が近づくと、新聞社などの報道機関は選挙区で「どの候補者が優勢か」「有権者がどのようなことに関心を持っているか」などを調べるため、情勢調査を行う。しかし、多くの調査結果はそのまま公表されず、優勢・劣勢などの情報は「優勢」「競り合う」「懸命に追う」などの表現に置き換えられるのが慣例である。
一方、アメリカやイギリスなどでは具体的なデータを用いた情勢分析や選挙予測が盛んである。特にアメリカの大統領選挙や議会選挙では、統計的手法で複数の世論調査を統合し、当選確率や全体の趨勢をシミュレーションしている。これにより、有権者は客観的なデータで争点や候補者評価を知ることができる。
そこでJX通信社は、2022年7月の前回参院選以来、既存の法制度や業界慣行に適合する形で、報道各社の情勢表現を「当選確率」として数値化し分析した。選挙期間中としては国内初の取り組みとなった。
その結果、参院選75議席中72議席(96%)で当選者を正しく予測した*。
*ご参考:2022参院選版「当選確率シミュレータ」URL
https://election2022.newsdigest.jp/prediction
本企画では、JX通信社が実施した情勢調査を含め、具体的な数値等の生データは使用せず、得票率の予測も公表しないため、公職選挙法の人気投票公表禁止に抵触しない。
今回の取り組みにより、情勢報道のわかりにくさを直感的な数値に変換し、幅広い有権者の選挙関心を高めることを目指す。また、情勢調査や報道内容の新たな分析手法や可視化方法を研究し、新しい形の選挴報道を模索する。
※算出された「潜在的な情勢」や「当選確率」は調査実施時点のものであり、実際の選挙結果とは異なる可能性がある。