AIによる「マウスピース矯正シミュレーションソフトウェア」がα版を提供開始
2020/8/31
株式会社Oh my teethは、より高品質な歯科矯正の実現にむけて、マウスピース矯正用AI歯科矯正シミュレーションソフトウェアのα版をアジア圏の歯科医師・歯科技工士向けにローンチ、無料提供を開始したと発表した。マウスピース矯正専門の歯科医師監修のもと、マウスピース矯正のシミュレーション立案をAIにより高精度に実現する。CTやレントゲン、咬合力、骨密度といったデータ統合の拡張性を視野に入れて開発を加速しているという。
■マウスピース矯正用AI歯科矯正シミュレーションソフトウェア「AlignX」
1.品質:AIによりシミュレーションの精確性を向上し、歯科医師がより統計的なデータに基づいた判断をおこなうことができるようになる
2.コスト/スピード:アナログをデジタルにすることで、従来の5分の1のコスト、スピードで矯正シミュレーションを立案することができる
■「AlignX」開発背景
Oh my teethは、現在まで「未来の歯科体験を生み出す」をビジョンに掲げ、オンラインでのマウスピース矯正のサービス開発と提供をおこなってきた。その過程で、「既存のシミュレーションソフトウェアは高価でベンダーロックインを前提としており、歯科業界のDXの阻害要因となっている。またソフトウェアも機能過多で操作難易度も高く学習コストが高い。その結果、DXスピードの鈍化とさらなる属人化を招き、集合知が活用されづらい構造となっている」という問題が浮かび上がってきたとのことだ。
この状況を解消するため、歯科医師・歯科技工士向けに、無償でも利用できる矯正シミュレーションやデータ加工を支援するソフトウェアを開発したとのことだ。特徴としては、シンプルで使いやすいインターフェースやAIによる高精度のシミュレーション、3Dデータの高速処理アルゴリズムがある。α版は、矯正シミュレーションを最低限実現するためのデータ加工、及び歯の移動シミュレーションの機能を搭載している。順次、CTデータなど他システムとのデータ統合のためのアダプター機能や進捗管理画面、シミュレーションと実態誤差の分析機能、ユーザーコミュニティなどをアップデートしていくという。