凸版印刷とインフキュリオン、金融DXを推進するBaaS事業で資本業務提携を締結

凸版印刷株式会社は、株式会社インフキュリオンと2021年2月末に資本業務提携を締結したと発表した。

本提携により、凸版印刷が提供している地域のキャッシュレス化を推進する決済プラットフォーム「地域Pay(チイキペイ)」を始めとする金融サービス事業と、インフキュリオンが持つ決済領域での豊富な知見やBaaS(バンキング・アズ・ア・サービス)プラットフォームの連携を推進する。これにより、地域キャッシュレスを起点として、地域の金融DX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させ、地域活性化を支援する。

■協業の背景

近年、銀行法改正を始めとする規制緩和や、経済産業省のキャッシュレス決済比率目標の発表がなされたことなどを背景に、非金融業者を巻き込んださまざまな決済サービスが誕生している。一方で、地域の商店街や中小商店では、決済端末の導入費用や手数料などのコスト負担が課題となり、キャッシュレス化に向けての環境整備が難しくなっていることが課題となっている。凸版印刷は、2019年より地域のキャッシュレス化を推進する決済プラットフォーム「地域Pay」の提供を通じ、地域循環型のキャッシュレス化整備を支援することで地域活性化の実現に取り組んできた。インフキュリオンは、BaaSプラットフォームを起点とし、既存金融機関のDXの推進や、非金融機関の決済分野への参入支援など、新たな金融サービスの提供やユーザー体験の創出に取り組んでいる。本提携により、凸版印刷とインフキュリオンは、商店関係者、行政、地域金融機関が三位一体となった地域に最適なキャッシュレス整備を実現し、住民の利便性向上や地域経済の活性化に貢献していくとのことだ。

■今後の事業展開について

・地域のキャッシュレス化推進の加速に向けた連携
「地域Pay」とインフキュリオンの「Wallet Station」との連携により、地域通貨や買い物ポイント、自治体ポイント等、商店や行政に関係の深い決済サービスと、地域金融サービスの融合を図る。さらに、今後地域にとって持続可能な決済サービスの在り方を模索し、地域に根差したキャッシュレス基盤整備を促進する。

・両社のソリューション、ノウハウを活かした新しいサービスの企画・開発
両社の持つ、各種決済サービス、本人確認・認証、デジタルマーケティングなどのノウハウを活かした、新規サービスの企画・開発を推進する。

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