ツクイホールディングスら、有料老人ホームで介護アバターロボットの実証実験を開始

ugo株式会社は、株式会社ツクイホールディングスが、ツクイグループが運営する介護付有料老人ホームで同社のアバターロボット「ugo Pro」を試験導入し、ツクイホールディングス特例子会社の株式会社Grasol(以下、グラソル)の障がい者スタッフがアバターロボットを遠隔操作する実証実験を開始したと発表した。

■実証実験の背景

深刻な介護人材の不足を背景にツクイグループでは介護スタッフの仕事を、有資格者が行うべきものと、無資格者でもできるもので分解し、資格がなくてもできる業務をケアサポーターが担当する仕組み、「ケアサポーター制度」を導入してきた。今回、ツクイグループが設立した、介護・福祉・医療領域に特化したファンド「ツクイ・ケアテック投資事業有限責任組合」で出資しているugoのアバターロボットがケアサポーターの業務の一部を担当し、人とロボットで介護周辺業務を分業し介護スタッフの業務負荷軽減を目指す。

また、アバターロボットの遠隔操作可能な仕組みを活用し、グラソルの障がい者スタッフが自宅にいながら遠隔接客対応を担当し働ける仕組みを構築する。障がい者スタッフの活躍の場の提供と共に、ツクイグループ全体の障がい者雇用率向上へ繋げるとのことだ。
出典元:プレスリリース

■実証実験の概要

実施時期:2022年7月~2023年3月まで段階的に実施
実施場所:介護付有料老人ホーム「ツクイ・サンシャイン横浜野毛」
取り組みイメージ:
出典元:プレスリリース

■アバターロボットの主な業務

・食事や入浴の時間に事前にルート設定した道のりを自動走行して居室前で声かけをし、エレベーターのボタン操作などをして、利用者を目的地へ誘導
・利用者への声かけ・誘導を行った際に、アバターロボットに内蔵されているカメラを通して、遠隔操作しているスタッフが利用者の様子を確認
・移動の途中で出会った利用者に挨拶や、愛らしい表情でコミュニケーション

■各社の役割

株式会社ツクイホールディングス:実証実験の取りまとめ
ugo株式会社:アバターロボットの提供
株式会社Grasol:遠隔スタッフとしての勤務
株式会社ツクイ:実証実験の施設の提供
遠隔スタッフとのコミュニケーション

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