行動認識AIを開発するスタートアップアジラ、京急線屛風浦駅にAI異常検知システム『AI Security asilla』を本格導入
2024/4/9
行動認識AIを通じて安全で快適な空間創出を目指す株式会社アジラが、地域社会とともに持続的に発展していくための仕組み創りを推し進める京浜急行電鉄株式会社が運用する京急線屛風浦駅にて、次世代のAI異常検知システムである『AI Security asilla(以下、asilla)』の実証実験を経て、駅構内をはじめとした施設内外の安心安全へのasillaが果たす影響の検証を行い、本格導入が決定した。
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■本導入の概要
対象カメラ台数:16台
導入目的:駅構内における不審・危険行動検知・白杖・車いす検知機能
導入背景:利用者が安心して快適に利用できる駅構内の環境整備に努めている。この度、駅構内におけるより一層の安全性向上を目的に、AI異常検知システム『asilla』の本格導入を京急線屛風浦駅にて開始した。
■『asilla』の特徴
『asilla』は様々なものや様々な行動が検知対象だ。
検知対象をAIが発見すると検知から1秒以内にモニターやメールなど、設定された通知先に発報する。
各カメラにおける行動をAIが自律学習し、通常から逸脱した動きを「違和感」として検知。予期しない危険行動を即時通知することで、事件事故の未然防止に繋げる。
AIの眼で24時間365日モニタリング
数百台規模のカメラ映像もAIが常に映像をモニタリング。異常が起きた際には自動で検知、即時通知し、人の眼だけでは捉えきれない些細な動きも見逃さない。
既設カメラを利用可能、サーバー1台で最大50台分の映像を処理
既設のカメラがそのまま利用可能。初期コストの負担が0。エンタープライズプランでは、サーバー1台で最大50台分のカメラ映像を解析でき、大規模な施設では運用コストも安価。
セキュアな環境で利用可能
ローカルで完結するネットワーク構成により外部へ映像流出するリスクがない。
■本格導入にあたり各社のコメント
この度、弊社屛風浦駅における実証実験を経て、AI異常検知システム『AI Security asilla』を導入させていただきます。
京急線では、新しい生活様式の浸透や将来の生産年齢人口の減少を踏まえ、新しい駅営業形態を目指しており、屛風浦駅は一部時間帯においてスマートサポートシステム(※)によるご案内としております。今後も同様の駅を拡大していく予定であり、そのような環境下において万一の異常等が発生した際に、『AI Security asilla』による検知・通知で、適切な対応ができると期待しております。
※スマートサポートシステム・・・離れた監視駅からの遠隔監視・遠隔操作システム
また、実証実験期間中も随時、AI特有の学習によるバージョンアップ、検知精度向上に努めていただき、効果が見られました。この度、鉄道事業者として初の本導入が弊社であるということで、今後ともアジラ様とご一緒に、ご利用されるお客様へより一層の安全・安心を提供できるよう努めて参ります。
この度、京急電鉄様に弊社のAI異常検知システム『AI Security asilla』を本導入頂きましたこと誠に幸甚に存じます。と、申しますのも私共の知る限りAI産業が実世界にプロダクトとして参入してきている現在において、AIを利用した映像解析プロダクトを試験や実証実験のような形で鉄道事業者様におきまして導入される例はあれど、本格導入されたという例はあまり目にしたことがございません。
京急電鉄様と共同で以前より進めて参りました実証実験を通し、お客様が安心して快適に駅をご利用頂け、より一層の安全性の向上に『asilla』が一定の貢献を果たしたとご評価を頂いた結果、この度の本導入を決する決断に至ったものと受け止めております。
今後も飛び込み予兆検知やホームドア乗り越えなど、鉄道事業者様のお役に立てる昨日の精度のより一層の改善などを模索しつつ、あらゆる空間価値を高める社会インフラとなるミッションの遂行に励んで参ります。