【日本初の技術】福岡県久留米市発のいちごのAI自動収穫ロボット「ロボつみ(R)」。クラウドファンディングで3,160万円資金調達成功。

九州北部有数のFA企業が、農業の過酷な現場をAIロボットでスマート農業化

株式会社アイナックシステムは、日本の農業を完全自動化に進めるため、株式投資型クラウドファンディングで3,160万円(※募集締切時点)の資金調達に成功した。
【URL】https://fundinno.com/projects/532

■いちごのAI自動収穫ロボット『ロボつみ®』とは?

出典元:プレスリリース
いちごのAI自動収穫ロボット『ロボつみ®』は、自動で工場内を走り、AI で色判定をし、収穫に適したいちごを自動で収穫するロボットだ。
「ロボつみ®」は特許を2件取得しており、収穫労働時間を約60%削減し、いちごに触れずに収穫する事でいちごは従来より約4日程長持ちする特徴を持っている(アイナックシステム社調べ)。

■摘果・収穫の負担が大きいいちご農家の効率化が急務

出典元:プレスリリース
2020年の日本の農業人口は約136万人となっており、2010年と比べて約6割に減少している。また、65歳以上が占める割合は全体の約7割と、後継者不足や高齢化による人手不足が深刻となっている。

これらの課題はいちご農家では特に顕著で、摘果や収穫、パック詰めなどの手作業は高齢者にとってかなり重労働だ。人手不足により、本来5月末まで収穫可能であるにも関わらず、4月末で収穫をストップしてしまう農家も珍しくない。

■既存の工場用ロボットの応用では、農業用として高額で導入が進まない

出典元:プレスリリース
いちご農家が抱えるこうした現状に対し、複数の事業者が収穫ロボットを開発しているが、価格や性能面に課題が残っている。

既存の工場用ロボットを応用した製品は、1台当たり1,000万円を超えるものも存在し、原材料や燃料価格の高騰で経営が厳しい農家が簡単に手を出せる価格帯ではない(アイナックシステム社調べ)。

また、性能面に関しても、「果実の熟成具合を正確に判断する」かつ「茎を短く切る」ことは難しく、完全にクリアしている製品はほとんどない。特にいちごは、茎を長く切ってしまうと、収穫ボックスの中で茎が他の果実を傷付けてしまうため、「いちごの実に触れずに茎を短く切る」技術は必要不可欠であると考えている。

アイナックシステム社は、FAで培った技術を応用して自動収穫ロボットを開発し、農家を重労働から解放しつつ収穫量をあげ、「儲かる農業」の実現に貢献したいと考えている。

■創業・開発の背景。農家を過酷な重労働から解放したい。

出典元:プレスリリース
代表の稲員は、いちご農家の出身で、両親が働きながら常々口にしていた「自動化できたらいいな」という言葉をずっと気にかけていた。

そして、中学3年の進路決定時に「将来は事業を興し、農業の自動化を実現する」と決意。
最初の就職先も含めると4社に勤務し、それぞれの会社では起業するために必要なことを学んだ上で、30万円の元手で3坪ほどの事務所を借り、経理ができる妻と二人、2008年5月に起業。

3つの行動指針を掲げ、事業を行ってきた。

・すぐ、必ず、出来るまでやる
・興味、熱意、誇りを持つ
・創造、継続、発展する

起業から3年後に株式会社化、6年後に事業所移転、9年後には生産センターを開設し、社員も10名を超えるところまで順調に会社として成長してきた。

■株式投資型クラウドファンディングで3160万円の調達に成功

今後、より開発を加速させるために、IPO前の急成長ベンチャーに投資できる「FUNDDINO」にて、株式投資型クラウドファンディングを実施した。目標額1,000万円に対して、3160万円(※募集締切時点)の調達に成功した。

プロジェクトの詳細はこちら:https://fundinno.com/projects/532

■展望・今後の動き

出典元:プレスリリース
2025年にかけて、九州内の「ロボつみ®」の購入希望者への販売を行い、実稼働実績を得る予定だ。
また、植物工場専用の「ロボかり」の基礎開発を行う計画です。植物工場専用「ロボかり」は、人と同等の高速動作を行うことを前提に、当社のFA制御技術を応用する事で、短期間で立ち上げる予定だ。
農作業補助機器開発については、不慣れな人でもいちごの収穫時期判断を可能にする「ロボつみ®の目」や、いちごに手を触れずに収穫する「ロボつみ®ハンド」の開発、販売も予定している。
「ロボつみ®いちご」試験販売を行い、実に触れずに収穫したいちごの高付加価値販売を試み、市場の反応を確認したいと考えているとのこと。
いずれは「ロボつみ®」ラベルを貼ることでの高付加価値流通が可能であれば、「ロボつみ®」ラベルの販売も開始する計画だ。
さらに、福岡県、栃木県の栽培方法の主流である土耕栽培用の「ロボつみ®」の基本構造設計と試作を行う予定だ。

直近では熊本県で開催されるJ AGRI KYUSYU(旧:九州 農業WEEK)にて「ロボつみ」実演展示、及び大幅な燃料コスト削減=Co2排出削減を実現する局所土壌ヒーター、及びコントローラーを展示する。

【展示会情報】
 J AGRI KYUSYU(旧:九州 農業WEEK)
 会期:2024年5月22日(水)~24日(金K 9:00-16:00
 会場:グランメッセ熊本
 主催:RX Japan 株式会社
 事前入場登録をお勧めする。
  https://www.jagri-global.jp/kyushu/ja-jp/register.html?code=1006726904443593-4LT

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