字幕制作ソフト国内シェアNo.1のカンバス、音声ガイド台本ソフト「ディスクラ」を新発売

日本における字幕制作ソフトのトップシェアを占める株式会社カンバスは、この度、新しく開発した音声ガイド台本ソフト「ディスクラ」を2024年6月6日に発売した。

「ディスクラ」は、映像コンテンツの⾳声ガイド制作に際し、映像とリンクして⾳声ガイドのナレーションを⼊⼒することができる。さらに、ナレーターによるナレーション収録の代わりに、⾳声合成ソフト※1 を使ったAI⾳声ガイド制作もサポートしている。

音声ガイドの台本を執筆する専門職であるディスクライバーはもちろん、企業や自治体で業務の一環として動画制作に携わっている方にもおすすめ。

ディスクラの公式HPはこちら
https://canvass.co.jp/descra/

■ 音声ガイド台本ソフト開発の背景 〜法改正で「映像のバリアフリー化」が必須に〜

今年4月、「改正障害者差別解消法」が施行された。「障害者差別解消法」は2013年に制定された法律で、行政機関に対し、障害のある人の機会や待遇を平等に確保する”合理的配慮”を法的義務として課すものだったが、今年4月からは民間事業者にも同様の義務が課せられることとなり、あらゆる人が“合理的配慮”に基づいた対応を行うべき時代となった。

”合理的配慮”は多様な範囲に及ぶが、映像コンテンツの分野では、字幕表示のほか音声ガイドによるサポートも付与された「映像のバリアフリー化」が喫緊の課題となっている。長年に渡り字幕制作に携わってきたカンバス社は、今後ますます必要とされる音声ガイドの制作をサポートすることで「映像のバリアフリー化」に寄与したいと考え、この度の新ソフト開発に至った。

■新ソフト「ディスクラ」とは

【ディスクラの3つの特徴】
 ・スタジオ収録用の音声ガイド台本をExcelファイル形式でエクスポート
 ・収録した音声ガイドのデータを読み込み、本編映像とガイド音声とを同時再生
 ・AI音声による音声ガイド制作をサポート

ディスクラ上では映像の再生と台本の入力をリンクして行うことが可能だ。ディスクラに映像を取り込むとセリフ等の音声が波形として表示され、波形のない部分が音声ガイドを入れる目安となる。音声ガイドを入れたい部分を選択すると、自動的に台本にタイムコードが反映されるため、タイムコードを自ら入力する必要はない。

また、音声ガイドのwavファイルを読み込み、映像と音声の同時再生によるプレビューを実現するほか、スタジオ収録用の台本をExcelファイル形式でエクスポートすることができる。
映画「消えない虹」より ©希望の虹を架ける会:「ディスクラ」操作画面の一例。映像を見ながらナレーションを入力することができる。

映画「消えない虹」より ©希望の虹を架ける会:「ディスクラ」操作画面の一例。映像を見ながらナレーションを入力することができる。

出典元:プレスリリース
さらに、ナレーターによるナレーション収録の代わりに、AI音声ガイドの制作もサポートしている。
ディスクラから出力したデータを音声合成ソフト※1 に読み込ませ、AI音声による音声ガイドのデータを作成したのち、そのデータをディスクラに読み込ませることで即座にAI音声ガイド付きの映像を再生できる。ナレーターのキャスティングやスタジオ収録を省略することも可能だ。 
こうした機能は音声ガイド台本の制作だけでなく、AI音声を活用したナレーション制作やボイスオーバー制作等にも役立つ。

また、「映像のバリアフリー化」対応に取り組む企業や自治体の方々にとっても、簡単にAI音声を活用できるツールとして利用可能だ。
出典元:プレスリリース
※1:音声合成ソフトは別途必要です。現時点で利用可能な音声合成ソフトはAHS社の『VOICEPEAK 商用可能シリーズ』だ。
※2:SSTG1シリーズ個人ユーザー様向け特別価格がある。
※3:初回ライセンス終了後はチケット購入が必要だ。
※4:Arm版 Windows / Macでの動作保証はしていない。

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