【調査リリース】「リスキリングの傾向まとめ」2024年上半期版を発表
2024/6/20
全体ではコミュニケーション術に回帰。ミドル・シニア層のAI学習意欲が相対的に高まる
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■調査結果のサマリー
2024年上半期のSchooユーザーのカテゴリ別学習傾向として、昨年人気だった「PCスキル」の授業に代わり、「コミュニケーション」の実践的なスキルを学ぶ授業が人気上位を占めた。その他には「AI」の授業が昨年に続きTOP10入りし、「投資」を学習テーマとする授業が初めてTOP3にランクインするなど、「コミュニケーション術、AI、投資」の3大テーマが社会人学習の関心事項であることが浮き彫りになった。
また、AIに関しては年齢が上がるにつれてAIの授業人気が高まっており、年代ごとの特徴が明確となった。
■社会人学習の傾向と変化 〜AIに馴染んだからこそ、対人スキルを改めて重視〜
上半期に「コミュニケーション術」の人気が高まった背景として、4月からの新しい環境で人間関係を構築する期間であることに加え、AI活用やDXが広がり、AIにできることと人間がすべきことの理解が進んだことで、コミュニケーション術をはじめとするヒューマンスキルが改めて見直されたことが考えられる。
また、「投資」を学習テーマとする授業がTOP3に入ったことも注目に値する。年代ごとの人気授業カテゴリを見ても、30代以降すべての世代で「投資」がTOP5以内に入っており、新NISAの開始による投資の裾野の広がりと、続く円安や物価高による生活不安が伺える。
■年代別の学習傾向 〜AI学習意欲が高いのはミドル・シニア層、苦手克服意欲の表れか〜
「AI」に関する授業の傾向も顕著であり、50代以上のミドル・シニア層で人気が高く、60代以上では人気TOP10のうち3つを「AI」をテーマとする授業が占めた。
この背景として、AIの受容が比較的早かった若い世代では、Chat GPTをはじめとするAIを「知る」段階から「活用する」段階に進んできたのに対し、AIに対する苦手意識や抵抗感があったシニア層では、引き続き活用方法を「知る」ための学習ニーズが高いことが考えられる。
■2024年上半期 Schoo人気授業ランキング 〜個人受講・法人研修受講ともにコミュニケーション術が人気〜
個人受講/法人研修受講ともに、人気授業TOP10では「コミュニケーション術、仕事術、モチベーション管理」の3つのテーマが人気を集めている。
この結果から、ビジネスパーソンの「コミュニケーションの悩みを解消したい」「既存のビジネススキルに効率を掛け合わせ、時間あたりの生産性を上げたい」「新年度、新生活といった区切りに目標を立ててリスタートしたい」というニーズが顕著になった。
生放送授業も含め、2024年上半期に制作された授業の人気TOP10
(*1) 無料会員・プレミアム会員による受講と、法人会員による企業研修以外での自発的な受講を合わせて「個人受講」と定義
■調査結果詳細
※調査対象期間:2022年1月1日〜2024年5月31日
※調査対象会員数:2022年は約80万人、2023年は約100万人、2024年は約110万人(2022年、2023年は12月末、2024年は5月31日時点)
なお、今回の調査結果を踏まえ、公式noteでも記事を公開している。あわせてご覧いただきたい。
「2024年上半期の注目ニュースと人気授業で振り返る、ビジネスパーソンと時代の気分」
https://note.schoo.jp/n/n996a98b9d3ed