生成要約サービス「QuickSummary2.0」がAmazon Bedrockに対応

株式会社エーアイスクエアは、コンタクトセンター向け生成要約サービス「QuickSummary2.0」の生成要約機能において、Amazon Bedrockの利用が可能になった。

「QuickSummary2.0」は、エーアイスクエアが独自に開発したAIモデルと生成AIを組み合わせたコンタクトセンター向け生成要約サービスである。2023年6月の製品リニューアル以降、株式会社LIXIL、auじぶん銀行株式会社などの大手企業のコンタクトセンターで採用され、導入企業数が急増している。

「QuickSummary2.0」の生成要約機能では、これまでAzure OpenAI Serviceで利用可能なGPT-3.5、GPT-4、GPT-4oを標準としていたが、今回のAmazon Bedrock対応により、Anthropic社が開発した最新AIモデル「Claude 3.5 Sonnet」の利用が可能となった。Claude 3.5 Sonnetは、従来のモデルと比較して処理速度が2倍、コストが5分の1という驚異的な性能向上を実現。さらに、強化されたマルチモーダル能力と高度な推論力を備えている。

また、「QuickSummary2.0」はAWS上に構築されており、今回のAmazon Bedrock対応によって、AWS PrivateLinkを用い、閉域環境で利用することが可能になった。これにより、高いセキュリティレベルで安心してサービスを導入できる。
処理フローイメージ

処理フローイメージ

主な機能:
独自AIモデルによる前処理機能
音声認識テキストに対して重要度判定やクレンジング、個人情報特定を自動で行い、生成AI利用前に文章を自動で正規化する。

生成AIモデルの選択機能
お客様の利用環境条件や期待する要約形式に合わせて、生成AIモデルを選択できる。
Amazon Bedrockを活用した閉域環境でのサービス提供も可能である。

目的に合わせた複数種のプロンプトの選択機能
オペレータ自身がプロンプトを選択して通話毎に要約パターンを選択することができる。これにより、業務や目的に応じて最適な要約結果を出力することができる。
QuickSummary2.0紹介ページ:
https://www.ai2-jp.com/package02-2/
コンタクトセンター業界は現在、人口減少と労働力不足を背景に人材の確保が困難になっており、問合せチャネルの多様化や応対品質への要求も相まって離職率も高くなっている。このような状況下で、音声認識サービスや要約サービスの業務活用が業界から大きな期待を集めている。エーアイスクエアは、この市場ニーズに応えるべく、生成要約サービス「QuickSummary2.0」をいち早く市場に投入した。

「QuickSummary2.0」の導入により、後処理時間の大幅な削減、顧客の声(VoC)の効率的な分析、ナレッジ整備の促進などが期待できる。これにより、多くのコンタクトセンターに付加価値の高いサービスを提供し、業界全体の課題解決と生産性向上に貢献していく。

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