生成AIを活用した日常描写型の顧客理解ツールがペルソナ法活用の課題を解決。「DAYS GRAPHY」提供開始

クチコミやレビューコメントをインプットするだけで、詳細な日常生活が描かれている顧客像を生成。チャット機能の対話を通じてインサイトを捉え、マーケティング施策などの具体的なアイデアにつなげる。

シナジーマーケティング株式会社は、生成AIを活用した日常描写型の顧客理解ツール「DAYS GRAPHY(デイズグラフィ)」を2024年8月1日から提供開始した。DAYS GRAPHYは、クチコミやレビューコメントをインプットするだけで、エスノグラフィ(※1)のように日常や生活状況が描かれている顧客像を最短10分で生成する。さらに、チャット機能を使った対話を通じて顧客理解を深められるので、商品開発やマーケティング施策などにつながる具体的なアイデアを生み出しやすくなる。
(※1)エスノグラフィ
エスノグラフィとは定性調査の一種で、現場に入り込み、見聞き体験した情報を定量的ではなく定性的に記述する調査手法だ。ビジネスにおいては、対象となる人々が自分でさえ気づいていないようなニーズを捉える手がかりを得るために活用される。

■顧客理解における課題

シナジーマーケティングでは、「顧客に選んでいただける商品や施策を考えるためにも、顧客の解像度を高めたい」というマーケターから、以下のような課題をよく聞く。

1. ペルソナやカスタマージャーニーを作成しても、願望や都合のよい解釈が加わり、実際とは異なる顧客像ができあがる。
2. インタビューなどの定性調査を行いたいが、外部委託は多大なコストがかかるし、社内には時間の余裕やスキルが不足している。
3. 定性調査結果の考察や共有に時間と労力がかかり、迅速な仮説立案と検証のサイクルが回せない。
4. ペルソナ作成に時間とコストをかけても、新たな商品や施策につながる具体的なアイデアが導き出せない。
5. プロダクトアウトな思考プロセスから脱却したいが、実施難易度が高くなかなか踏み出せない。

このように、顧客の解像度を正しく高めるためには、時間と労力とコスト、そしてスキルやノウハウが必要で、誰もが取り組めるタスクではなかった。顧客理解の真の目的は、顧客の詳細な情報を集めることではなく、新しいアイデアを創出することである。しかし、現場でよく行われるペルソナ作成では、デモグラフィックデータ(年齢や性別など)やサイコグラフィックデータ(価値観や嗜好など)など、人そのものに焦点が向くような情報でまとめられがちである。ただそれでは、限定された個人の嗜好や価値観は把握できても、多くの人に共通する行動基準やニーズを捉えることができず、商品開発やマーケティング施策に有用なアイデアを生み出すことにつながらない。これが、顧客理解における大きな課題と言える。

■DAYS GRAPHYについて

https://www.synergy-marketing.co.jp/daysgraphy/
DAYS GRAPHYは上記の課題を解決するために、ニーズの源となる日常生活や状況を具体的に描写した顧客像を生成する。リアルなクチコミや商品レビューコメントをベースにしているため、チャット機能を使った対話を通じて、購買行動の要因や行動特徴を深く読み取ることができる。

主な機能と特長

• クチコミやレビューコメントをインプットすれば最短10分で生成
• フリーコメントをそのまま取り込めるので、誤字脱字も気にせずにそのままCSV形式でアップロード可能
• エスノグラフィ理論をもとにした日常描写型の顧客像
 - インプットデータからありのままの日常や生活状況を描写するので、具体的でわかりやすい顧客像が生成できる
• 一度のインプットでインサイトが異なる顧客像を最大5タイプ生成
 - それぞれの顧客像に「人物詳細」「日常生活」「価値観」が記載される。「価値観」ではシナジーマーケティング独自の価値観モデル「Societas(ソシエタス)」(※2)を活用し、消費行動における要因を推定
• 対話を通じてマーケティング施策につながるアイデアを触発
 - チャット機能で1on1やグループインタビューが可能。対話を通じてより深くその顧客の行動基準やニーズを推察
• メモや気になる文言をグルーピングして整理可能
 - 情報や対話中の重要な文言にマーカーを付けてメモを残し、グルーピングして思考整理ができる
(※2)価値観モデル「Societas」
https://www.synergy-marketing.co.jp/solutions/societas/
Societasは、生活者特性を理解するための「ものさし」。
シナジーマーケティングでは2008年から膨大なマーケティングデータを分析、AI技術を用いて、生活者のライフスタイル、性格、嗜好などの購買行動の要因となる価値観成分を選定し、消費者価値観モデル「Societas」を構築。「DAYS GRAPHY」はSocietasが保有する独自の価値観成分の枠組みを活用。
出典元:プレスリリース

■「一歩先のデジタルマーケティング体験」へ

シナジーマーケティングはデジタルマーケティングを広義に捉え、顧客がまだ気づいていない課題の解決や、その先にある理想の実現を後押しする「一歩先のデジタルマーケティング体験」を提案。20年以上にわたり国内のCRM市場をリードしてきた実績と豊富な知見を活かし、戦略策定や顧客理解といった上流領域の課題はもちろん、社内体制の構築や人材獲得・育成など、組織が直面する普遍的な課題にも包括的にアプローチ。単なるプロダクトやサービスの提供にとどまらず、顧客に寄り添いながら現状を理解し、最適な次のステップを提案し続けることで、顧客の成長と成功を支援。

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