ガイアックス、150の海外DAOを調査し「海外DAOカオスマップ」を公開
2024/8/22
自律分散型組織「DAO」のコンサルティング・実務支援を提供する株式会社ガイアックスは、81件掲載の「海外DAOカオスマップ」を公開する。
なお、カオスマップ掲載の海外DAOの関係者(Aragon(web3インフラ系)、Klima DAO(社会貢献))は、8月21日・22日に神田明神にて開催のアジア最大規模の国際的なDAOイベント「DAO TOKYO 2024」に来日登壇される。
■ 調査概要
・対象:2024年8月15日までに開始したDAO
・手法:インターネットリサーチ
※ 本調査はDAO活用実態の見える化のためにガイアックスが独自に調査・作成したものである。網羅性や正確性を完全に担保するものではない。掲載された商標及びロゴマーク等に関する権利は、それぞれの権利所有者に帰属する。なお出版・印刷物へデータを転載する際には、“株式会社ガイアックス調べ”と明記すること。
また、次のような場合は掲載不可とする。「公序良俗に反するサイトやページへの掲載/カオスマップの内容を改変した二次利用/その他、ガイアックスが不適切と判断したもの」。
■ 海外DAOの特徴: 暗号資産を裏付けに、プロフェッショナル人材の活動が盛況
また、海外DAOでは、プロフェッショナル人材が参加し専門性の高いサービスを提供している。そのためweb3インフラ開発、プロフェッショナルサービスを提供するサービスDAOが活発であり、ボランティア的な参加者が多い国内DAOとは異なる傾向が見られる。
• web3インフラ系
◦ web3領域で活躍するツールの改善は、運営者の意向だけでなく、ユーザーも巻き込んでより使いやすいツールへと発展させている。
◦ 提案や投票に参加することで、ユーザーはツールの成長に貢献したことになり、優先的なインセンティブを得ることが可能になる。
• 投資&助成金
◦ 海外のDAOでは、資金調達の一つにDAOからDAOへ投資する文化がある。
◦ 投資系DAOでは、様々なDAOへ投資または寄付するために、参加者が選定先の提案や投票に参加できる。
• サービス
◦ プロフェッショナルが所属するDAOがweb3領域の課題を解決するためのソリューションを提供する分野もある。
◦ 開発、デザイン、マネジメントなどの専門領域に特化した人材を集め、クライアントの悩みを解決することで報酬を得ている。
※1: CryptoBell「Nouns DAOの魅力を分析してみた【80億円の行く末とは】」 ( https://cblog.jp/nouns-dao/ )
※2: Forbes JAPAN「ウクライナに仮想通貨で60億円超相当の寄付 軍などの補給に充当」 (https://forbesjapan.com/articles/detail/73180?n=1&e=46179 )
※3: Discord参加者を計数
■ 海外DAOと国内DAOとの違い
• web3インフラ系
◦ 国内では、Web3系ツールまたはDeFiプロトコルは中央集権的に運営されているが、海外では分散的に運営されている。
• 投資&助成金
◦ 投資系DAOは国内では法規制で実施困難である。一方、海外では規制が緩く、活動できている投資系DAOが多数存在する。
• サービス
◦ 暗号資産のインフラ化が進んでいる海外DAOでは、暗号資産を報酬として専門領域で活動するギルド型のDAOが多い。
このカオスマップを通じて、DAOに関する理解を深め、自治体や企業が効果的にDAOを活用できるようサポートしていく。今後も引き続きDAOの普及と発展に寄与していく所存である。
■ 国内・海外DAOカオスマップの解説資料の配布
国内DAOカオスマップサイト URL https://daox.solutions/dao-chaosmap
海外DAOカオスマップサイト URL https://daox.solutions/global-dao-chaosmap