コンカー、AIとビッグデータを活用し、出張費精算・経費精算のない世界の実現へ

 出張・経費管理クラウドのリーダーである株式会社コンカーはAIとビックデータにより経費精算のない世界を実現するための新機能を発表した。

「経費精算のない世界」のラスト1ピース「承認レス」をAI×ビッグデータで達成する
コンカーは「経費精算のない世界をつくる」をテーマに、経費精算業務を高度化する5つのレス(キャッシュレス、入力レス、ペーパレス、承認レス、運用レス)の実現に向け、サービスの拡充、パートナーとの連携をはじめ、様々な取り組みを続けてきた。5つのレスの中で唯一未完成であった「承認レス」が、2025年春にリリース予定のAI不正検知サービス「Verify」によって実現される。
AI不正検知サービス「Verify」は、経費精算申請後、AIが申請内容を自動チェックするサービスである。AIによるチェックでは、申請内容と領収書の内容の整合性、領収書の画像の使い回しの有無等について、AIによって非常に高い精度と速度での確認が可能である。またVerifyは、AIのチェックに加えてコンカーの経験豊富なAuditorによるチェック体制を整えており、AIのチェックに重ねてAuditorによるチェックを実施することで、より精度の高い監査ができる仕組みになっている。Verifyによるチェックは30種類以上の監査項目にわたり、市場平均価格との差分検知、不適切な加盟店の洗い出し、重複した領収書の検知、領収書突合による整合性確認等が予定されている。

■その他のSAP Concur AI新機能

SAP Concurソリューションでは、AIとビッグデータを活用した様々なサービスの提供、リリースを予定している。
【SAP Concur全体】
- AI管理者サポート (2024年冬以降リリース予定)
- 管理者が利用するサポートポータルに生成AIを搭載。実際の解決手順をリアルタイムに作成し、管理者の負担を今まで以上に軽減。
【Concur Expense】
- Request Assistant (リリース済、2025年アップデート予定)
- 出張事前申請の際の面倒な概算金額の見積もりをAIが自動算出。今後は会社の規定や過去の履歴を反映した見積もりを可能にする。
- ホテル領収書明細化機能 (リリース済、2025年アップデート予定)
- SAP Concurにホテルの領収書をインポートすると、領収書の情報が自動入力される。
【Concur Travel】
- Co-Pilot Jouleによる出張手配 (2025年内リリース予定)
- 出張先のイベントを入力するとSAPの対話型AI「Joule」が個人の趣味嗜好に沿ったフライトを提案し、会社の規定との整合性の確認も行う。
【Concur Invoice】
- AI-OCR機能の拡充(2024年内リリース予定)
- メールで請求書を指定されたアドレスに送付するだけで内容をAI-OCRで読み取りConcur Invoiceに連携される。
出典元:プレスリリース

■AI x ビックデータカンパニーとしての今後の展望

今後、コンカーが目指す世界観は「間接費業務の自律運用」の実現である。既に一部はSAP Concurで実用化が進んでいるが、より発展的なAIによる導入支援や運用支援を行うサービスを構想している。SAP ConcurのAIの最大の特徴と優位性は圧倒的な情報量であり、SAP Concurは全世界で利用されている経費精算領域のソリューションとして30年以上の歴史がある。飛行機の予約データは年間約3,000万件、2023年は10億件以上の経費明細を処理している。このグローバル企業ならではの規模と、長きにわたる歴史と実績に基づくビッグデータを用いた、SAP Concurのこれからにご期待いただきたい。

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