ブロックチェーンウォレットとは?種類ごとの特徴を徹底解説!
2021/2/22
暗号通貨を保存する手段であるブロックチェーンウォレットは、コールドウォレットとホットウォレットの2種類に分けられています。ここでは、ブロックチェーンウォレットの種類ごとの特徴やメリットデメリットについて説明します。
Contents
- ブロックチェーンウォレットとは?
- コールドウォレットについて知っておこう
- ペーパーウォレット
- 利用コストが安い
- 高いセキュリティレベルを手軽に実現できる
- 入出金に時間がかかったり紛失リスクがある
- ハードウェアウォレット
- 高いセキュリティが魅力
- 持ち運びなどの管理が簡単
- 費用が高く使い勝手が悪いものもある
- ホットウォレットについて知っておこう
- デスクトップウォレット
- 用途が幅広く利便性が高い
- 持ち運びやリスク管理が不便
- ウェブウォレット
- 利用に時間がかかりにくい
- インターネットが使えればどこからでも利用できる
- セキュリティトラブルが発生するリスクがある
- モバイルウォレット
- さまざまな店舗で利用できる
- 高いセキュリティが期待できる
- 故障時に資産を失う危険性がある
- まとめ
しかし、暗号通貨の保有を考えている人の中には、「そもそもブロックチェーンウォレットって何なのか?」「どのブロックチェーンウォレットを選べば良いか分からない」という人もいるようです。適切なブロックチェーンウォレットを選べるようにしておくことは、資産を適切に管理することにつながります。そこで今回は、ブロックチェーンウォレットの概要やブロックチェーンウォレットの種類ごとの特徴を詳しく説明します。
ブロックチェーンウォレットとは?
ウォレットアドレスには、銀行口座の「口座番号」のような役割があります。「ウォレットアプリ」と意味が混同してしまう人もいるようですが、ウォレットアプリは、暗号通貨の残高確認や送金をおこなうアプリやWEBサービスであることから、ウォレットアドレスとは意味合いが異なります。
そんなブロックチェーンウォレットは、以下の2種類に分類できます。
・コールドウォレット
・ホットウォレット
ブロックチェーンウォレットの種類によって、利便性やセキュリティレベルなどに違いがあるため、それぞれの特徴を理解したうえで適切なブロックチェーンウォレットを選べるようにしておくことが大切です。
コールドウォレットについて知っておこう
・ペーパーウォレット
・ハードウェアウォレット
これらの特徴を理解しておくことで、コールドウォレットに関する知識を深められるようになるでしょう。以下では、コールドウォレットの種類ごとの特徴について詳しく説明します。
ペーパーウォレット
・利用コストが安い
・高いセキュリティレベルを手軽に実現できる
・入出金に時間がかかったり紛失リスクがある
ペーパーウォレットならではの特徴をうまく活かすことで、費用を抑えつつ安全に資産を管理できるようになるでしょう。以下では、ペーパーウォレットの特徴を深掘りして説明します。
利用コストが安い
もちろん、書面を印刷するための用紙代やインク代、プリンターの購入費用などがかかるため、人によってはある程度の利用コストが生じる場合があります。しかし、すでにプリンターを所有している人であれば、ほかのブロックチェーンウォレットを利用する人よりも大幅にコストを抑えられるでしょう。
高いセキュリティレベルを手軽に実現できる
また、ペーパーウォレットは手軽に作成できるのも魅力です。ブロックチェーンウォレットのサイトにアクセスしてデータをローカルに保存し、印刷するだけで利用できるようになるので、簡単に暗号通貨を管理できるでしょう。
入出金に時間がかかったり紛失リスクがある
また、紙媒体などのアナログな方法で秘密鍵を保有することになるので、紛失してしまうリスクもあります。盗難による不正アクセスも懸念されるため、万が一のために複数印刷しておいたり、他人に知られない場所に用紙を保管しておくといった対策が必要です。
ハードウェアウォレット
・高いセキュリティが魅力
・持ち運びなどの管理が簡単
・費用が高く、つかい勝手が悪いものもある
以下では、ハードウェアウォレットの特徴を詳しく説明します。
高いセキュリティが魅力
また、取引所の倒産やウェブウォレットを提供している企業のサービスが停止するといったリスクを回避できるのも、ハードウェアウォレットの魅力です。万が一ハードウェアを紛失しても、PINコードを設定することで不正アクセスを防ぎやすくなるため、ペーパーウォレットのデメリットをカバーできます。
持ち運びなどの管理が簡単
ほかにもたくさんのハードウェアの種類が用意されているため、利用しやすいデバイスを選択すれば、ペーパーウォレットよりもストレスを抑えて暗号通貨を管理できるでしょう。
費用が高く使い勝手が悪いものもある
ハードウェアウォレットは、専用のデバイスを用意しなければならないため、選択する端末によっては高額な初期費用がかかる場合があります。価格は1~2万円程度と、手に入れにくい金額ではありませんが、特に暗号通貨で資産運用を考えている人にとっては、無視できない金額だといえるでしょう。
また、人によってはハードウェアウォレットの使い方に悩んでしまうことも考えられます。ハードウェアウォレットは、パソコンに専用アプリをインストールしたり、取引所に通貨を送信して暗号通貨を利用しなければなりません。取引に所定の操作が求められるため、パソコンに不慣れな人にとってはつかいづらく感じる場合があります。
ホットウォレットについて知っておこう
・デスクトップウォレット
・ウェブウォレット
・モバイルウォレット
これらの種類ごとの特徴を理解しておくことで、コールドウォレットとの違いを考えながらブロックチェーンウォレットを選べるようになるでしょう。以下では、ホットウォレットの特徴について詳しく説明します。
デスクトップウォレット
・用途が幅広く利便性が高い
・持ち運びやリスク管理が不便
以下では、デスクトップウォレットの特徴について詳しく説明します。
用途が幅広く利便性が高い
また、パソコン内のローカルデータとして暗号通貨を保管できるのも良いところです。パソコン作業の延長でデスクトップウォレットを起動できるので、スムーズに取引を進めることが可能です。パソコンにインストールするだけですぐに利用開始できるので、導入ハードルが低いのも魅力となっています。
持ち運びやリスク管理が不便
また、デスクトップウォレットは、インターネットから切り離して秘密鍵を保管するといえど、パソコン自体がハッキングされたりウイルスに侵されたりする危険性もあります。データが紛失してしまったりパソコン自体がつかえなくなってしまうと、大切な資産を失ってしまう恐れがあるので、セキュリティ管理をしっかりするとともにバックアップを取るといった対策も必要になります。
ウェブウォレット
・利用に時間がかかりにくい
・インターネットがつかえたらどこからでも利用できる
・セキュリティトラブルが発生するリスクがある
ウェブウォレットを利用すれば、暗号通貨を利用した取引を快適なものにできるでしょう。以下では、ウェブウォレットの特徴について詳しく説明します。
利用に時間がかかりにくい
支払期限が近い取引など、急いで暗号通貨を利用したいときにウェブウォレットを使えば、ストレスを抑えて通貨の受け渡しができるでしょう。
インターネットが使えればどこからでも利用できる
ウェブウォレットのサイトにアクセスできればよいので、外出先でも手軽に取引することが可能です。
セキュリティトラブルが発生するリスクがある
たとえば、ウェブウォレットのサイトに類似したフィッシングサイトにアクセスしてしまい、個人情報を騙し取られてしまうと、不正利用につながりかねません。また、利用している端末がウイルスに感染すれば、ウェブウォレットに関する情報がインターネット上に流出してしまう危険性があります。
ウェブウォレットを利用して取引する際は、URLが正しいかをよく確認するとともに、端末のセキュリティを充実させておくといった対策を取ることが重要です。
モバイルウォレット
モバイルウォレットをうまく活用すれば、より便利な暗号通貨の取引が実現できるでしょう。
さまざまな店舗で利用できる
モバイルウォレットを利用していれば、モバイル端末で暗号通貨の取引が可能になるため、旅行先の店舗などで利用料金をスムーズに支払えるようになります。取引所で通貨を交換したり、ATMで現金を引き出す手間も省きやすくなるので、海外旅行や日常生活上のショッピングなどがさらに快適になるでしょう。
高いセキュリティが期待できる
とはいえ、モバイル端末自体がウイルスに感染したり、意図しないサイトにアクセスすることで個人情報が抜き取られる危険性がないわけではないので、セキュリティ管理に気をつけておくことは重要です。
故障時に資産を失う危険性がある
モバイルウォレットによっては事前に復元用のコードを発行しているところもあるようですが、場合によっては自分自身でバックアップを取得しておかなければなりません。モバイルウォレットの利用を考えているのであれば、端末故障時の復元方法をあらかじめ確認しておきましょう。
まとめ
暗号通貨は目に見えないものなので、用途にあわせて適切な管理方法を選択する必要があります。ここで説明した内容を参考にして、適切なブロックチェーンウォレットを選べるようにしておきましょう。