キャッシュレス決済のメリットは新規顧客へのアプローチと業務効率化!事業者や消費者それぞれの視点で徹底解説
2024/3/8
キャッシュレス決済の普及が進んでいますが、手数料や手間を考えて二の足を踏んでいる事業者の方も多いのでは。しかし、QR決済はクレカ決済よりも手数料が安いことも多く、QRコードが書かれた紙を置くだけでいいので考えていたほど導入は難しくないかもしれません。
ここでは、キャッシュレス決済について、事業者、消費者それぞれのメリット、デメリットをご紹介します。
Contents
- キャッシュレス決済はクレカやQR決済、電子マネーを用いた決済方法
- キャッシュレス決済を利用する店舗・事業者側のメリット5つ
- メリット1.業務効率化につながる
- メリット2.顧客の新規開拓に期待できる
- メリット3.売上管理や顧客管理が容易になる
- メリット4.インバウンド需要に対応しやすくなる
- メリット5.現金の盗難を防げる
- キャッシュレス決済を導入する店舗・事業者側のデメリット3つ
- デメリット1.導入費用が発生する
- デメリット2.決済手数料が発生する
- デメリット3.現金の振り込みに時間がかかる場合がある
- キャッシュレス決済を利用する消費者側のメリット4つ
- メリット1.現金をつかうためのコストが省ける
- メリット2.個人間で手軽に送金できるようになる
- メリット3.ポイントが貯まる
- メリット4.収支の管理がしやすくなる
- キャッシュレス決済に関わる消費者側のデメリット5つ
- デメリット1.人によってはうまく利用できない
- デメリット2.店舗によってはキャッシュレス決済がつかえない
- デメリット3.金銭感覚が薄れる危険性がある
- デメリット4.災害時に利用できなくなる危険性がある
- デメリット5.セキュリティトラブルが生じるリスクがある
- キャッシュレス決済の現状
- 日本のキャッシュレス化が他国より遅れている原因
- 事業者側の原因
- 消費者側の原因
- キャッシュレス決済の5つの種類と選び方
- ①電子マネー
- ②クレジットカード決済
- ③デビットカード決済
- ④QRコード決済
- ⑤プリペイドカード決済
- キャッシュレス決済をうまく活用するポイント
- 利用頻度の高い店舗の決済方法を確認しておく
- ポータブル充電器を持ち歩く
- 現金も忘れずに持参する
- メリットやデメリットを理解したうえでキャッシュレス決済を活用しよう
キャッシュレス決済はクレカやQR決済、電子マネーを用いた決済方法
2018年〜2019年にかけて、QRコードで決済できるPayPayやLINE Pay、D払いなど「○○ペイ」系サービスが登場し、大きな注目を集めて以前よりもさらに便利に決済できるようになりました。
キャッシュレス決済を利用する店舗・事業者側のメリット5つ
メリット1.業務効率化につながる
キャッシュレス決済で現金の受け渡しをする手間を抑えられれば、レジ待ちを解消して効率的に業務ができるようになります。支払いがスピーディになり、レジ待ちが解消されれば、顧客に与えるストレスを抑えやすくなるため、顧客満足度アップにもつながります。従業員の負担も抑えやすくなるので、安心して働ける職場を維持できるでしょう。
メリット2.顧客の新規開拓に期待できる
メリット3.売上管理や顧客管理が容易になる
また店舗の売上に貢献している商品やサービスのランキング表示、顧客の平均購入単価を正確に把握すれば、力を入れて販売すべき商品や改善すべき商品を効率的に分析することも可能になります。分析したデータをマーケティングに活用すれば、より効果的に顧客を集められるとともに売上アップにもつなげられるでしょう。
メリット4.インバウンド需要に対応しやすくなる
また、人によっては、キャッシュレス決済を導入している店舗に絞ってアクセスすることも考えられます。多種多様なキャッシュレス決済に対応していれば、より効果的な集客が可能になるでしょう。
メリット5.現金の盗難を防げる
キャッシュレス決済を導入する店舗・事業者側のデメリット3つ
デメリット1.導入費用が発生する
また、無事にキャッシュレス決済を導入できても、キャッシュレス決済で売上が出ると、キャッシュレス決済事業者に所定の決済手数料を支払わなければなりません。場合によっては、キャッシュレス決済導入による支出の増加を予測して、商品価格やサービス価格の再設定が必要になります。
デメリット2.決済手数料が発生する
デメリット3.現金の振り込みに時間がかかる場合がある
したがって、現金が必要なタイミングで手元にお金がないといったことも起きる可能性があります。仕入れなどで現金が必要になるなら、あらかじめ資金を準備しておくことも大切です。
キャッシュレス決済を利用する消費者側のメリット4つ
メリット1.現金をつかうためのコストが省ける
キャッシュレス決済が普及すれば、それだけ製造や流通させる現金の量を少なくすることが可能。ATMや現金で対応したレジを導入する必要性も低くなるので、それだけ社会的なコストを省くことにつながります。
メリット2.個人間で手軽に送金できるようになる
ただし、個人間送金を利用するためには、お互いが同じアプリを利用していなければならなかったり、アプリによっては現金を引き出せなかったりする場合があるので注意が必要です。利用目的に適したサービスを選べるよう、サービスごとの特徴をよく理解しておくことが大切です。
メリット3.ポイントが貯まる
一方、クレジットカードやQRコード決済などのキャッシュレス決済は、利用金額に応じたポイントを獲得することが可能です。ひとつの店に限定されるようなことはなく、その決済方法がつかえるほとんどの場合でポイントを貯められます。
貯まったポイントは、特典と交換できたり決済時に現金の代わりとしてつかえたりするため、支出を抑えて商品やサービスを利用できます。うまくポイントを利用すれば、現金よりも家計の負担を抑えられるでしょう。
メリット4.収支の管理がしやすくなる
キャッシュレス決済の方法によっては、支払い状況をWEBサイトやスマートフォンアプリからリアルタイムで確認できます。自動的に収支を反映してくれるものもあるため、レシートをつかって管理するより手間がかかりません。収支のバランスを意識しながら日常生活を送れるので、つかいすぎを予防して計画的にお金をつかいやすくなるでしょう。
キャッシュレス決済に関わる消費者側のデメリット5つ
デメリット1.人によってはうまく利用できない
デメリット2.店舗によってはキャッシュレス決済がつかえない
場合によっては現金での決済にしか対応していないところも…。もしキャッシュレス決済を利用したいのであれば、事前に店舗がキャッシュレス決済に対応しているかを確認しておく必要があります。また、キャッシュレス決済が利用できなくて困ってしまわないよう、ある程度の現金を持ち歩いておくことも大切です。
デメリット3.金銭感覚が薄れる危険性がある
支払いが遅延すると信用情報を傷つけてしまったり、返済負担が増えてしまったりするリスクがあるため、支出の状況をこまめに確認するとともに、計画的な支払いを心がけておきましょう。
デメリット4.災害時に利用できなくなる危険性がある
これらの事態に備えるためには、現金で決済できるようにしておいたり、モバイルバッテリーを持ち運んで充電切れを予防したりすることが大切になります。また、キャッシュレス決済を導入する事業者は、故障時の対処方法を考えておくことも重要です。
デメリット5.セキュリティトラブルが生じるリスクがある
具体的な対策として、クレジットカード自体にカード番号を表示させないようにしたり、一定時間空いたらQRコードを無効にしたりする方法が挙げられます。キャッシュレス決済の種類ごとに取るべき対策が異なるため、決済方法ごとに適切なセキュリティ対策を設けておくことが重要です。
キャッシュレス決済の現状
※参考:経済産業省『キャッシュレス将来像の検討会』(2023年3月)
日本のキャッシュレス化が他国より遅れている原因
事業者側の原因
消費者側の原因
キャッシュレス決済の5つの種類と選び方
①電子マネー
②クレジットカード決済
③デビットカード決済
④QRコード決済
⑤プリペイドカード決済
これらの決済方法ごとの特徴を知っておくことで、今後利用するキャッシュレス決済を決めやすくなるでしょう。以下では、キャッシュレス決済の種類ごとの特徴を詳しく説明します。
①電子マネー
電子マネーには、事前にチャージしておいた金額分がつかえる「前払い方式」や、クレジットカードのように後で支払いが発生する「後払い方式」の2タイプがあります。前払い方式では、チャージ額の範囲内で支払いができるためつかいすぎを予防しやすいですが、チャージ額を超えて料金を支払えないので、場合によっては現金が必要になる場合があります。後払い方式では、チャージ額が少なくなってもすぐにクレジットカードを利用してチャージできますが、お金をつかいすぎてしまう危険性があるので注意が必要です。
②クレジットカード決済
ただし、口座振替をする際に、残高が不足しないよう注意が必要です。適切に引き落としができないと信用情報を傷つけてしまう危険性があるので注意が必要です。また、収入や勤務先など、クレジットカードをつくる人の背景によっては、審査を通過できずクレジットカードを発行してもらえないケースもあります。
③デビットカード決済
また、デビットカードには、キャッシュカードと支払い機能が一緒になったものや、支払い機能のみ設けたカードがあるのも特徴。カード会社ごとの特徴を比較したうえで、使用用途にあわせて適切なカードを選ぶのがポイントです。
④QRコード決済
また、QRコードのほかに、バーコードを表示させたり読み込んだりすることで決済するタイプもあります。どちらもコードを利用して決済することから、両者をまとめて「コード決済」と呼ぶこともあります。
⑤プリペイドカード決済
電子マネーと似ていますが、プリペイドカードはクレジットカードと連携できないので後払いができないこと、再チャージができないものがあるなどの特徴があります。
キャッシュレス決済をうまく活用するポイント
利用頻度の高い店舗の決済方法を確認しておく
クレジットカードが利用できる店舗でも、対応しているブランドとそうではないブランドがあるため、自身が持っているブランドは対応しているのか、確認しておくことが大切です。