スマートグラスのおすすめモデル10選!最新機能をまとめて紹介

最近耳にすること多くなった「スマートグラス」。まだまだ一般的な普及はされていないですが、興味を持ったり、買いたいと思っている方もいるかと思います。今回はスマートグラスについて解説し、最新の商品まで解説していきます。

「スマートグラス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? まだビジネス用途での使用・開発が中心なため、普及しているとは言えませんが、近い将来、利用が広まると期待されている次世代のデバイスです。たとえばメールの閲覧やアプリを搭載した腕時計型のスマートウォッチや、頭から装着して3D世界に没入体験できるヘッドマウントディスプレイなど、新しいデバイスが続々と開発されていますが、スマートグラスはメガネ型のデバイスです。Google社が2011年に試作品を発表し、2012年に製品テストを行なっていたため、その存在が知られるようになりました。

スマートグラスのレンズはディスプレイも兼ねており、実際に見ている光景にインターネットで取得した動画やメッセージ、資料ファイルなど、さまざまな情報を重ねて表示することができます。両手は自由に使える状態、さらに視野も確保しながら、必要な情報を見ることができるデバイスで、スマートグラスによって建設や製造の現場での作業効率が上がると期待されています。そんなスマートグラスの最新事情をご紹介します。

スマートグラスでできること

スマートグラスでは、視野を確保しながら、インターネット経由で取得した情報をディスプレイに表示することができますが、たとえば口コミ情報を確認しながら、繁華街でレストランを探したり、名所や遺跡といった観光スポットで、ゆかりや歴史に関する情報を集めながら巡ることもできます。そのほか、ルート検索や地図アプリと連携させて、視線の先に行き先までのルートを表示しながら、移動することができます。マイクとスピーカーが付いている製品なら、動画を視聴したり、撮影した映像をリアルタイムで誰かと共有したり、音声通話をすることも可能です。さらに音声入力と翻訳サービスを活用することで、目の前にいる他言語の人の会話を翻訳して理解することもできます。

スマートグラスとARグラスの違い

スマートグラスと同様のメガネ型デバイスにARグラスがあります。両者にはどのような違いがあるでしょうか? ARグラスがヘッドマウントディスプレイのように目の前に仮想現実を表示することを目的としているのに対し、スマートグラスは目の前にある現実も見られるように設計されています。そのため、見ている現実の視野に、情報を追加するデバイスがスマートグラスです。こうした機能は、ARグラスの仮想現実と比較し、拡張現実と呼ばれることがあります。

スマートグラスの最新機能

次々と新製品が登場する発展途上のスマートグラスですが、最新の機能にはどんなものがあるのでしょうか? スマートグラスの最新トレンドをご紹介します。

インターネット接続機能

インターネットの接続機能を持つスマートグラスが大半ですが、インターネットを接続できることによって、情報を検索したり、地図アプリによるルート検索も容易にできるようになります。インターネットとの接続機能がないデバイスの場合には、スマホやPCとBluetoothで接続することによって、データの送受信をすることになります。

アプリ連携機能

スマートグラスはアプリと連携することによって、利用シーンが広がります。たとえば、日々のランニングの記録を取得したり、体調や体内のデータを取得することで、健康状態がチェックできるようになります。またルート検索も地図アプリとの連携によって実現することができます。

マイク搭載

スマートグラスにはマイクが標準されていますが、これは音声通話や、翻訳に利用できます。言葉が通じない外国人との会話でも、音声をマイクで記録し、それを翻訳することによって、コミュニケーションをとることが可能になります。また情報の検索でも言葉による入力が基本になるため、スマートグラスにマイクを搭載することは欠かせません。

スマートグラスの選び方

通信が高速化し、デバイスの情報の処理能力も向上しているため、実用的なスマートグラスが登場しつつあります。購入を検討している人に向け、選ぶポイントを解説します。

用途に合った機能がある製品を選ぶ

どんな用途で使用したいのか、目的をはっきりさせておくと、選択肢を絞りやすくなります。たとえば、外出先でメールをチェックしたり、ランニング中に運動データを表示させて体調や運動のペースを確認したい人はディスプレイが搭載されているモデルが必須です。スマートグラスと銘打っていながら、ディスプレイが付いていない製品もあります。また、動画視聴が目的なら、両目タイプのスマートグラスが適しています。メッセージの閲覧のような、ちょっとしたデータを確認したいだけなら、重量も軽い、片目タイプも選択肢になります。もし高画質の写真や映像をチェックしたいのなら、ハイビジョンタイプのスマートグラスがおすすめです。そのほか、電話や音声通話を頻繁に利用する人は、ハンズフリー通話が可能なタイプを選ぶと良いでしょう。

十分な保存容量があるか確認する

写真や動画の撮影を楽しみたい、あるいは音楽データを保存し、ランニングしながら音楽を聴きたい人は、ストレージの容量を考慮する必要があります。十分な容量がなければ、データを十分に保存することができません。最低でも8GB以上の容量を持つ、スマートグラスを選びたいところです。ただ容量が増えるに従って、価格も高騰していきます。SDカードに対応した機種を選んでおけば、不足したらデータを移して、空き容量を増やして、使用を続けることができます。

Wi-Fi接続やミラーリングができるか確認する

ストレージの容量が少ないモデルでも、Wi-Fi機能が搭載されていれば、インターネット経由で動画の視聴もできます。映画をみたり、YouTubeをチェックしたり、部屋を移動しながらの視聴も可能です。もし、ミラーリング機能に対応していれば、スマホから映像を飛ばし、スマートグラスで見るといった使い方もできます。

サイズの合うスマートグラスを選ぶ

スマートグラスはメガネやサングラスのように、顔に装着して使用するデバイスです。サイズがあっていなければ、ピントを合わせづらかったり、耳が痛くなってしまう可能性があります。頭の大きさや形にあわせて微調整できるよう、サイズの調整が可能なモデルを選ぶことをおすすめします。安定感を重視する人は、ツルが長いタイプを選ぶと良いでしょう。

マイクが内蔵されているかチェックする

マイクが内蔵されているモデルなら、スマホと連動させることで、ハンズフリー通話に使用することができます。かかってきた電話に対し、スマホを操作することなく、出ることができるようになります。また音声認識機能が搭載されているスマートグラスなら、声で操作したり、入力することができるようになります。

スマートグラスの人気最新モデル10選

続いては、スマートグラス市場にどんな企業が参入し、最新モデルにはどんなものがあるのか、ご紹介します。

HoloLens2

「HoloLens2」は、マイクロソフト社が開発したシースルー型のヘッドマウントディスプレイです。Wi-Fi 接続ができるバッテリー内蔵型で、指の位置情報をトラッキングして、指で操作することができます。国内ではまだ知名度がありませんが、対応するソフトウェアの開発が進めば、法人を中心に導入が広がるかもしれません。

Google Glass(Glass Enterprise Edition 2)

Googleはいち早くスマートグラスに参入した企業のひとつです。Google Glassと呼ばれる製品は2011年にはすでに試作品が完成し、翌2012年には製品テストも開始されました。当時からすでに音声での操作や、ビデオや写真の撮影機能、検索や翻訳の機能も搭載されていましたが、Google Glassを装着することで気づかれないうちにプライベートな会話が録音されるのではないかといったプライバシー侵害への懸念が高まり、開発が一度中止を余儀なくされました。その後、企業向けの製品として開発が続けられ、2019年にはGlass Enterprise Edition2として販売がスタートしています。高性能のCPUを搭載しているほか、人工知能エンジンも搭載されており、高度な機械学習を行うことも可能なほど高性能な製品として知られています。

NrealLight

NrealLightは中国のスタートアップ企業のNreal社が開発したカジュアルなMR対応スマートグラスです。日本ではKDDIが戦略的パートナーシップを締結し、開発者への支援などを行なっています。Androidアプリをミラーリングでき、ウェブサイトを閲覧したり、動画配信サービスを楽しむといった用途が想定されています。

EPSON(エプソン) MOVERIO BT-300

EPSONのMOVERIO BT-300は、ヘッドセット部分が69グラムの軽量なスマートグラスです。同社が持つ光学技術を活用することで、目の前の状況を視認しつつ、大迫力の映像が楽しめるシースルースタイルを実現しています。また遠くを見るほど、映像が大きく表示される仕組みになっており、5m先に視点を送ると80型のテレビに相当し、20m先に視線を送ると、320型テレビに相当する大画面で映像を見ることができます。

realwear

realwearは日本システムウェアとパートナーシップを結び、音声で操作するヘッドマウント型のスマートグラスを販売しています。遠隔作業支援システムの「NSW」や「IDEye」と連携させ、音声で操作を行うことが可能です。HMT-1Z1というモデルはIP-66レベルの防塵防水性能を備えており、8時間以上の連続稼働ができるため、作業現場での活用が想定されています。

Focals

Focalsというスマートグラスはカナダのスタートアップ企業のNorth社が手掛けています。見た目が普通のメガネと変わらないデザインが特徴的で、レンズ部分にはプロジェクターが内蔵されています。スマートフォンに届いたメール通知を検知したり、Uberを呼ぶこともできます。ただ、赤字が続いたため、Googleの親会社のAlphabetに買収されています。

Magic Leap 1

Magic Leap 1は、広角50°の視野角や、超高速超高速120Hzリフレッシュレート、そして1680万以上の色に対応するなど、高性能なスマートグラスで、日本国内ではドコモが販売を担当しています。CONTROLトラックパッドによる操作では、わずかな圧力も感じ取ってくれるため、繊細なタッチを再現することも可能です。本体の重量がわずか316gという軽さも特徴です。

Vuzix Blade Smart Glasses(ビュージックス ブレード スマートグラス)

Vuzix社が開発したスマートグラスがVuzix Blade Smart Glassesです。グラスに直接映像を投影させることによって、自然な装着感を実現しています。スマートグラスには見えない自然でスタイリッシュなデザインが特徴です。また、Google Glassがメガネの片側に本体を取り付ける仕様になっているのに対して、Vuzix Bladeではメガネ自体がデバイスになっています。

BOSE FRAMES ALTO

音響機器メーカーのBOSEが手がけるBOSE FRAMES ALTOは、ツルの部分にスピーカーが埋め込まれており、音楽をカジュアルに楽しむためのスマートグラスです。見た目もサングラスと、ほとんど変わらないデザインで、街で装着していても違和感がありません。紫外線カットや防滴機能があるため、アウトドアでの使用を想定されています。重量は45g

VUFINE (ビューファイン)Vufine+ VUF110

VUFINEはマグネットが付いており、メガネやサングラスに装着して、使用するウェエラブルディスプレイです。また、両目タイプのスマートグラスとは違い、片目タイプのウェラブルディスプレイな点も特徴的です。既存のデザイスの外部ディスプレイに特化しており、価格も安価なため、一度スマートグラスを利用してみたいといったビギナー向けの製品だと言えます。

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バッテリー性能やCPUの発展によって、より小型で軽量化したスマートグラスが開発されています。また、ディスプレイの表示性能や処理速度なども年々向上しています。利便性の高さが消費者に伝われば、スマートグラスが普及する可能性もあります。

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