Grammarly(グラマリー)とは?使い方や危険性について料金プランとあわせて解説
2022/12/26
Grammarly(グラマリー)は、AIによりすばやく英文を校正してくれる添削ツールです。文法・スペルミスの検出やより良い表現の提案などの機能があり、活用することで効率良く正確な英文を書けるようになります。本記事では、Grammarlyの使い方や危険性などについて解説します。
Contents
- Grammarly(グラマリー)とは?
- Grammarlyの主な機能
- 英文法の校正やスペルチェック
- 英文をブラッシュアップするための表現提案
- 英文の盗作防止
- Grammarlyの利用に向いている人の特徴
- 仕事や学業などで日常的に英語を使用している人
- 試験対策として英文法等に関連したスコアを伸ばしたい人
- Grammarlyの料金プラン
- 無料プランと有料プランの違い
- Grammarlyの具体的な使い方
- Webブラウザで使用する方法
- スマートフォン用のアプリで使用する方法
- 拡張機能をインストールして使用する方法
- Grammarlyを使用する上での注意点
- 無料版では機能が基本的な校正までに限られる
- 日本語のサポートが実装されていない
- Grammarlyの危険性
- まとめ
そのような人におすすめのサービスとして、無料で使える英文校正ツール「Grammarly(グラマリー)」が挙げられます。本記事では、Grammarlyの機能や基本的な使い方、危険性などについて解説します。
Grammarly(グラマリー)とは?
冠詞のつけ忘れなどの指摘はもちろん、適切な表現の提案などを行ってくれる機能もあり、英語学習者やビジネスマンなどの間で使用されています。
英語が母国語でない人はもちろん、ネイティブにも支持されているツールであり、英文を書く機会のある人から重宝されるサービスです。
Grammarlyの主な機能
・英文法の校正やスペルチェック
・英文をブラッシュアップするための表現提案
・英文の盗作防止
ここからは、それぞれの機能について解説します。
英文法の校正やスペルチェック
冠詞や単数・複数形の使い分けに関するミスはもちろん、時制や構文の間違いなども自動で指摘してくれるため、自分では気づきにくいミスもカバーできます。
特に初歩的なミスを防止するのに効果的で、英語を勉強し始めたばかりの方や、文法・語彙などに関する知識が十分でない方でも英文を作成しやすくなります。
英文をブラッシュアップするための表現提案
より自然な言葉や語彙の提案、文章のトーン調整などをしてくれるため、ネイティブが書いたかのような英文を作成できるのが特徴です。
さらに、同義語・類義語を提案してくれる機能もあり、ボキャブラリーを強化したり表現の幅を広げたりと英語学習にも直結します。
英文の盗作防止
テキストや文章をアップロードするだけで、何十億ものWebページやデータベースの中から、重複したコンテンツが含まれていないか検出してくれます。
引用が必要な箇所をハイライトで表示してくれる機能もあるので、出典を適切に記載する必要がある論文やレポートなどを書く際に活用できるでしょう。
Grammarlyの利用に向いている人の特徴
仕事や学業などで日常的に英語を使用している人
例えば、英文メールや英語のプレゼン資料などを作る必要のあるビジネスパーソンの中には、英語が苦手なために同僚やネイティブスピーカーなどにチェックしてもらいたい人もいるでしょう。
Grammarlyを使用すれば添削の手間が省けるため、確認してもらう時間や添削にかかるコストを削減できます。
また、英語のレポートや論文などを作成する学生にとっては、盗作チェック機能を使うことで著作権侵害の危険性を回避できる点も大きな魅力です。
盗作チェックは有料プランのみの機能にはなりますが、公に発表する文書を英文で作成する人にとっては、費用対効果の高いプランだといえるでしょう。
試験対策として英文法等に関連したスコアを伸ばしたい人
文法や構文の間違いに対しての指摘を受けられるため英文法に関する知識が増え、TOEICのリーディングセクションなどにおけるスコアアップが期待できます。
また、英検やIELTSなど、試験内容にライティングが含まれているテストを受験する場合にも重宝します。
ライティングは通常独学ではスキルアップしにくい分野ですが、Grammarlyの指示や提案を参考にすることで、効率良くライティング力を向上させられるでしょう。
さらに、有料プランを使えば同義語や類義語の表示も可能なため、語彙力のアップにもつながります。
Grammarlyの料金プラン
・無料プラン
・プレミアムプラン
・ビジネスプラン
無料プランは会員登録するだけで無償にて利用できるものとなり、プレミアムプランとビジネスプランは有料のサービスとなります。
プレミアムプランは1ヶ月あたり30ドル(USD)からとなっていますが、年間契約にすることで1ヶ月あたり12ドル(USD)にて契約が可能です。
ビジネスプランは1ヶ月あたり15ドル(USD)で年間契約のみ、3人以上利用する場合に契約可能となっています。
プレミアムプランとビジネスプランは基本的な校正機能などは同じですが、ビジネスプランにはチームで使うことにより特化した機能が追加されています。
例えば、アカウントごとに権限を付与したり企業ごとに独自の表記スタイルを作成できたりするため、複数人や法人で使用する場合はビジネスプランを選ぶといいでしょう。
※料金は2022年12月現在のものとなります
無料プランと有料プランの違い
例えばトーンや語彙の選択、流暢さなど、より多くの項目で英文を確認できるようになるため、英文をブラッシュアップしたいと考える人には有料プランが適しているでしょう。
また、盗作チェックや見やすいフォーマットへの調整などの機能もあるため、論文や英文記事、会議資料などを作成する場合にも有料プランの機能が役立ちます。
Grammarlyの具体的な使い方
そこでここからは、Grammarlyの具体的な使い方を3つの方法に分けて紹介していきます。
Webブラウザで使用する方法
まずはGrammarlyのメインページ(https://www.grammarly.com/)を開き、右上の「Log in」をクリック。アカウントを作成するとホーム画面へと移動します。
赤のラインが引かれたものはスペルや文法上の致命的なエラーで、青や緑のラインのものが文章をより良くするための提案です。
ここまでの作業のみで簡単に盗作チェックを行えます。
スマートフォン用のアプリで使用する方法
拡張機能をインストールして使用する方法
例えば、Google Chromeで使える拡張機能を追加しておけば、Googleドキュメントなどにてリアルタイムで英文の校正が可能です。
わざわざGrammarlyにログインしなくても文章の校正やブラッシュアップができるようになるため、GoogleドキュメントなどのツールやSNSを使う機会が多い場合はインストールしておくことをおすすめします。
Grammarlyを使用する上での注意点
ここからは、Grammarlyを使用する上で注意したいポイントについて解説します。
無料版では機能が基本的な校正までに限られる
例えば、文章全体で見た場合の一貫性や流暢さの確認、リライトの提案・言い換え表現の提示などの機能はありません。
また盗作チェックや見やすいフォーマットへの提案などのオプションもないため、論文やプレゼン資料を作成する機会が多い場合は、少し物足りなく感じてしまうでしょう。
スペルミスや基本的な文法のチェックなどは行えるため日常で使う分には問題ありませんが、ビジネスやよりアカデミックなシーンなどで使う場合は、有料プランを検討することをおすすめします。
日本語のサポートが実装されていない
そのため、英語初心者には少しハードルが高く、使い方や機能などを理解するのに時間がかかってしまう場合もあるでしょう。
また、Grammarly上で表示されるフィードバックや提案もすべて英語のため、基礎的な英語力がないとサジェスト自体を理解できない可能性もあります。
使用感を確かめるためにもまずは無料プランを試してみて、自分に合っていると感じる場合は有料プランも検討するといいでしょう。
Grammarlyの危険性
Grammarlyの「Privacy Policy」には安全性に関する記載があり、顧客のデータを販売することはないことや、セキュリティ保護に努めていることなどが記載されています。
また、千葉大学の「News & Report」によると「平成30年の9月よりGrammarly有料プレミアム版の利用権を購入している」との記載があり、国内有名大学でも活用されているサービスだということがわかります。
ただし、インターネットのデータ通信を使用する以上、リスクがゼロになるとは言い切れません。あらゆるインターネット上のサービスには多かれ少なかれリスクがあることを理解し、自己責任のもと利用する必要があることを心がけておきましょう。
まとめ
仕事や学業などで英文を作成する人や、英語試験のスコアを上げたい人などに適しており、活用することで英文の作成・学習にかかる時間やコストを削減できます。
Webブラウザはもちろんスマートフォンアプリなどにも対応しているため、シーンやライフスタイルにあわせて使用できるでしょう。
Grammarlyを活用し、英文メールやプレゼン資料、論文などを正確かつ効率良く作成しましょう。