ChatGPTのライバル!? 生成AIサービス「Claude 3」を提供する「Anthropic(アンソロピック)」〜海外ユニコーンウォッチ #16〜
2024/4/18
「ユニコーン企業」ーー企業価値の評価額が10億ドル以上で、設立10年以内の非上場企業を伝説の一角獣になぞらえてそう呼ぶ。該当する企業は、ユニコーンほど珍しいという意味だ。かつては、MetaやX(旧、Twitter)もそう称されていた。本連載では、そんな海外のユニコーン企業の動向をお届けする。今回は、生成AIサービス「Claude(クロード) 3」を提供する「Anthropic(アンソロピック)」を取り上げる。Claude 3は、2024年3月に発表されたばかりで、性能の高さが注目されている。
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話題の生成AIサービス「Claude3」を提供する「Anthropic(アンソロピック)」とは
Anthropicは、2021年5月にシリーズAラウンドとして、約1億2,400万ドル(約186億円)、2022年4月にシリーズBラウンドとして約5億8,000万ドル(約870億円)の資金調達を実施した。さらに、2023年5月、シリーズCラウンドとして約4億5,000万ドル(約675億円)の資金調達を発表した。この際、Googleも出資したことが話題となった。2023年10月には、Googleは最大20億ドル(約3,000億円)を追加で出資すると報じられた。また、Amazonも2023年9月から2024年3月にかけて、Anthropicに対して総額約40億ドル(約6,000億円)の出資を実施し、事業提携も行っている。
最新モデルの対話型生成AI「Claude 3」
ChatGPT一強に「待った」をかけられるか
また、OpenAIにはマイクロソフトが、AnthropicにはGoogleとAmazonが出資しているため、両社の競争は、さながらGAFAMの代理戦争の様相を呈している。生成AIの新興企業の動向が、GAFAMにまで大きな影響を与えるかもしれない。