来たるべき79万人のIT人材不足に日本はどう対応する? ハイブリッドテクノロジーズ ミン氏×パーソルキャリアCTO岡本氏が語る「ベトナムのオフショア開発の強み」

少子高齢化の影響により2030年には約79万人のIT人材が不足すると試算されている日本。そのような背景で以前より行われてきたのが、開発拠点を海外に移す「オフショア開発」です。今回、日本とベトナムのリソースを融合させた新しい「オフショア開発」を行う、ハイブリッドテクノロジーズの代表取締役社長であるチャン・バン・ミン氏と、パーソルキャリアでCTO(Chief Technology Officer)を務める岡本 邦宏氏の特別対談が実現。経済発展著しいベトナムでのオフショア開発にはどのようなメリットがあるのか。お二人の対談を通じてその魅力を解き明かします。

ざっくりまとめ

- 総人口と労働人口が減少する日本では、2030年に79万人のIT人材が不足する恐れがある。その事態を救う選択肢の一つが、国策としてIT人材の育成に力を入れているベトナム。

- オフショア開発は言語や文化の壁に阻まれてコミュニケーションエラーが発生しやすい。日本人とベトナム人の間に齟齬を発生させない独自の体制がハイブリッドテクノロジーズの強み。

- ハイブリッドテクノロジーズは創業から5年で東証マザーズに上場。当初はベトナム人だけだった組織に日本人を採用して、業務効率と生産性の向上に成功した。

- ベトナムはインド・中国に代わるオフショア開発の拠点になり得る。投資事業とM&A事業を含めた三つの事業を通して、会社を成長させていく。

労働人口が減少する日本を、ベトナムの優秀なIT人材が救う未来

――将来的に予想される日本のIT人材不足とベトナムの現状について教えてください。

ミン:国連のデータによると、日本は少子高齢化の影響で2050年までに総人口が17%減少して、さらに労働可能人口が28%減少すると予想されています。一方、ベトナムの総人口は現在9,700万人ほどで、2050年には総人口が13%増加、労働可能人口が2%増加して、ともに日本を追い抜くことが予想されています。

2030年に日本のDX市場の規模は約3兆円になると見込まれていますが、労働可能人口の減少とコロナ禍による働き方の変化に伴い、約79万人のIT人材が不足する可能性があります。そこで活躍が期待されるのがベトナムのエンジニアです。ベトナムは国策として2030年までにIT人材を150万人に増やすことを目標としています。日本の労働人口不足を解消するためには、ベトナムの人材を活用するのがベストだと私は考えています。

――ベトナムのIT人材はどのような点が優れているのでしょうか?

岡本:私もベトナムのエンジニアの皆さんとご一緒する機会が多いのですが、非常に高いスキルをお持ちです。パーソルキャリアでは「はたらく未来図構想」という、個人が自分らしく働いて、自らの未来を描くことをサポートするプロジェクトを推進しています。そのシステム面はすべてハイブリッドテクノロジーズさんにお願いをしていますが、即戦力のエンジニアが多く非常に助かっています。

日本の職業訓練はどちらかというとレガシーなプログラミング言語から学びはじめる傾向があるのですが、ベトナムでは産業に直結する教育が実施されているようで即戦力としての活躍が期待できます。10年前のオフショア開発と圧倒的に違うのは、最新の現場に対応するキャッチアップのスピードですね。

ミン:プログラミングについては機械化で補える側面もありますが、テクノロジーがどこまで進んだとしてもやはりそれを構築・運用する人間の手は必須です。インテルやサムスンなどの海外企業が潤沢なIT人材を抱えるベトナムに多額の投資を行っており、加えてアメリカ、韓国、台湾、シンガポールなどの国々からも注目を集めています。

岡本:1年前にはなかった橋が新しく架かっていたり、街並みも日進月歩で変化しています。人材も流動的でダイナミックな変化を感じますね。

――スイスの国際経営開発研究所が発表した最新の「世界デジタル競争力ランキング」で日本は、63カ国中29位という結果でした。デジタルの世界において、日本はすでに後進国になってしまったのでしょうか?

岡本:そうだと思います。もともと日本は製造業を得意としており、ものづくりにおいても決まったルール上でのウォーターフォール開発(※)は得意ですが、突発的な仕様変更に弱い側面があります。今の時代は数年先の事業を読むことが難しく、ビジネスのスピードが速く変化率も高くなっています。そういった時代に対応できるような開発体制、マインドセットが浸透していません。一定のルール上であれば間違いなく強いとは思いますが、今は変化への対応が求められる時代です。

※ウォーターフォール開発:水の流れと同様、上流から下流に流れるように順序立てて行われる開発体制。

日本の商習慣を理解したベトナム人エンジニアを配置して、現地との意思疎通をスムーズに

――オフショア開発を行っている事業者は多数ありますが、競合と比較したときのハイブリッドテクノロジーズの強みを教えてください。

ミン:オフショア開発にはいろいろな形があります。最もシンプルなのは日本でつくった要件定義書を翻訳して、ベトナム在住のエンジニアに渡して開発してもらう体制です。ベトナムは人件費が安いのでコストメリットが見込めると考えがちですが、実はそれだけで判断すると失敗するケースが多々あります。それは言語や商習慣の壁があるからです。もちろん、お互い理解しようと歩み寄るんですが、そう簡単に壁を取り払えないのが実情です。

ハイブリッドテクノロジーズのオフショア開発では、日本に「日本人のプロジェクトマネージャー」と「日本の商習慣を理解したベトナム人エンジニア」を配置して、ベトナム在住のエンジニアとのコミュニケーションにあたっています。日本人とベトナム人が日本でワンチームとなって開発に臨める体制は、競合他社と比べたときの大きな強みです。
岡本:ハイブリッドさんは突発的な事態にも柔軟に対応してくれるのが強みですね。他社のオフショア開発サービスだと柔軟性に欠け、結果的にコストメリットが出せずに国内開発と変わらなくなってしまう。そんな事例もあったりします。

――コスト面だけでなく、ハイブリッドテクノロジーズのオフショア開発にはさまざまな強みがあるわけですね。

岡本:もちろん利用する前には他社を含めコスト面での検討もしました。けれども、それ以上に重要なことは、コミュニケーションギャップなく、弊社のメンバーと意思の疎通ができるかという視点です。そして、ハイブリッドさんはこちらがほしいと思っていたタイミングで優秀なエンジニアを手配してくれるので頼もしい限りです。

ミン:これは日本もベトナムも共通するかもしれませんが、やはり優秀な人材は大企業に集まりがちなんですよね。でも、我々は大企業ではないのに優秀なエンジニアを数多く抱えています。それは、私がベトナム人で初めて日本の上場企業の社長になったからだと感じています。嬉しいことにベトナムに帰国するたびにさまざまなメディアにインタビューをしていただき、弊社の知名度も上がりました。そのおかげで優秀な人材の採用には困らなくなりました。

創業から5年で東証マザーズに上場。日本人とベトナム人の連携で成長軌道に乗せる

――2016年の創業から5年間で東証マザーズ(現 東証グロース)に上場を果たしました。この短期間での上場の要因をどうお考えですか?

ミン:理由はいろいろと考えられますが、やはり周りの人たちに恵まれていたことが大きいでしょう。起業時には惜しみのないご支援をいただきましたし、今のハイブリッドテクノロジーズのメンバーも素晴らしい人材がそろっています。皆、私にないスキルを持っていて極端な話、もう私は何もやらなくていいみたいな(笑)。経営企画やマーケティングの仕事なんて私は分かりませんから。本当に会社のメンバーには恵まれています。そして、レッドオーシャンではない市場で事業をできていることも大きいですね。

――創業時と現在を比べて、何か大きく変わった点はありますか?

ミン:創業時はベトナム人だけでしたが、現在は従業員の約半分が日本人です。やはりベトナム人だけのコミュニケーションでは限界があるので、日本人にも入ってもらい事業の最適化に努めました。それによってかなり業務効率も生産性も上がってきましたね。

――日本人と比較してベトナム人にはどのような特性がありますか?

ミン:まず日本人と同じく真面目で勤勉という国民性が挙げられます。ホンダのバイクや味の素などの日系企業の商品はベトナムで圧倒的な信頼を得ているので、日本に親しみを感じる人も多いと思います。このイメージは長きにわたって脈々と継承されています。日本人と異なるのは、一つのことだけをやり続ける人が少ない点です。マーケティングの仕事をやっていた人が急にエンジニアになったり、エンジニアが薬局やコーヒーショップの経営をしたり、起業家精神の高い人が多い印象があります。

岡本:例えば、私がインド、中国、マレーシア、タイ、ベトナムなどの海外の人材と開発チームを組むとするなら、マネージャーはベトナム人にします。まず、日本語の習得能力が高いという理由もありますが、ハイブリッドさんのベトナム人エンジニアはITスキルのベースが高く、日本の商習慣やプロジェクトの意義も理解している。さらに人件費も中国やインドに比べて抑えられているので、我々としては圧倒的にメリットしかないんですね。

インド・中国に代わるオフショア開発の拠点はベトナムに

――では、お二人の今後の展望を教えてください。

ミン:弊社ではオフショア開発以外にも、CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)を設立して投資事業を手がけています。また、非連続的な成長を目指してM&Aを実施しています。この三つの事業を通して会社全体を成長させていきます。

私個人としては、これからのオフショア開発の拠点はインドや中国に代わってベトナムになると考えています。まず理由として挙げられるのは地理的な優位性です。距離も近く時差は2時間しかないので、スピーディな対応が可能です。インドや中国と比べても発展途上のベトナムは、日本のIT推進力を高めるために貢献できる可能性がまだまだあると考えています。
岡本:ベトナムという国は、戦争後のインフラがまったく整ってない環境から急成長を遂げています。この10年間でインフラが整備され、目まぐるしく都市化が進んでいます。アジアのなかではカンボジアの発展もめざましいですが、やはり停電のリスクはつきものです。ベトナムはこの10年ほどでインフラも安定してきましたし、日本との時差が少ないというメリットもあります。日本のDXを推進するためにはハイブリッドさんのような企業は欠かせないので、これからも目線を合わせたオフショア開発で伴走していただければと思います。

ハイブリッドテクノロジーズ:https://hybrid-technologies.co.jp/
ハイブリッドテクノロジーズIRサイト:https://hybrid-technologies.co.jp/ir/
チャン・バン・ミン
株式会社ハイブリッドテクノロジーズ 代表取締役社長

ベトナムドンナイ省生まれ。8歳の時に両親とともに来日し東京都内で約20年を過ごす。ベトナム国家大学大学院国際学部を卒業(ファイナンスマネジメント専攻)後、一度会社を創業するものの、スケールメリットを感じてFPTへ就職。その後、FPTインフォメーションシステムジャパン代表を務める。2016年に独立し、ハイブリッドテクノロジーズを創業。5年間で50倍の営業利益に成長し、国内投資家・VCからも一躍注目を浴びる。2021年12月23日、東証マザーズ上場。
岡本 邦宏
パーソルキャリア株式会社 CTO

オーストラリアで事業の立ち上げを経験した後、モバイルコンテンツの事業責任者 兼 子会社のCTO(最高技術責任者)を務める。その後、CTO・技術統括として数多くのベンチャーにて、大規模サービスの立ち上げ・成長に携わる。音声ベンチャー、不動産テックをはじめとする企業の技術顧問などを経て、2020年7月パーソルキャリアに入社。

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