オンラインライブ配信に関するマーケット調査結果が公開
2020/9/15
ZAIKO株式会社は、ZAIKOユーザーを対象とした、コロナ禍以降(2020年3月~8月期)におけるオンラインライブ配信に関するマーケット調査結果を公開した。
Contents
■主な調査結果
■調査結果を公開した背景
今回ZAIKOは、ライブ配信の利用者の実態・意向や課題に関する調査結果を公開。現在、ライブ配信を活用しているアーティストやイベント主催者だけでなく、今後の実施を検討している人も、本調査結果及び、ZAIKOを利用することで得られるユーザーデータを活用することで、ライブ・エンタメ業界への貢献を果たしていくことを目的としているとのことだ。
■調査結果詳細
ZAIKOユーザーの人口統計を見てみると、ライブ配信を購入するデバイスでは、2位のPC(16.2%)に圧倒的な差をつけて、スマートフォン(80.9%)が利用されている結果となった。ただし、視聴に使用するデバイスの割合ではスマートフォンが61%とトップではあり、視聴場所に拘束されることのないスマートフォンの利用が人気であるものの、PCが2位の33%を占めるなど、購入と視聴で複数のデバイスを使い分けているユーザーがある一定数存在することがわかった。
また、男女比では女性がやや上回っており、年齢では20代後半~30代前半が最もライブ配信を視聴しており、続いて30代後半~40代前半のユーザーが多い結果となった。
ライブ配信のチケット購入に使用したデバイス:
1位 スマートフォン(80.9%)
2位 PC(16.2%)
3位 タブレット(2.9%)
ライブ配信の視聴に使用したデバイス:
1位 スマートフォン(61.2%)
2位 PC(31.8%)
3位 タブレット(7.0%)
ZAIKO上のライブ配信を視聴したユーザーの人口統計:
● 性別: 女性 56.5% 男性 43.6%
● 年齢: 1位 26~34歳(29.7%)
2位 35~44歳(24.8%)
3位 18~25歳(21.5%)
<チケット購入導線>
Twitterによる流入がダントツのTOPに
ZAIKOを訪れるユーザーの割合を調べたところ、SNSからの流入の割合がダントツで多く見られる中で、Twitterを通じての流入が約40%と最も高く、アーティストから発信される鮮度の高い情報が、コアなファンであるユーザーの行動を大きく左右していることを示しており、これまでのプレイガイドによるメルマガでの集客ではなく、アーティストとファンの間で起こる直接的なコミュニケーションから生まれる、これまでと明らかに違ったユーザーの購買行動を読み取ることができるという。
1位 Twitter(39.93%)
2位 メディア & 公式サイト(27.96%)
3位 Facebook(4.08%)
4位 Instagram(2.87%)
<配信チケット購入のタイミング>
当日にチケットを購入する割合が約30%、アーカイブのみは約5%
また、スマートフォンの普及でSNS利用者が大きく増えてきたことにより、ユーザーが得られる情報量が圧倒的に増え、莫大な量の情報の中から、本当に必要である、また体験したいと感じられるモノやコトに対して消費を行うといった、無意識下での情報整理を行うようになってきたことも、チケットの当日購入者の割合が増加した、理由の一つであると考えられるとのことだ。
<ライブ配信視聴ジャンル>
ロックのジャンルでアジア圏の女性からの支持が高い
男女比についてはアイドルの視聴者では68%が男性であるのに対し、ロックでは83%が女性という結果が出ており、ロックのジャンルではアジア圏の女性からの高い支持を得られているということが伺える。
また、各アーティストカテゴリのユーザーの特徴は以下。
●アイドル:
・男性ユーザーによる視聴が68%を占めている。
・年齢は26歳~34歳の視聴が多い。
●ロック:
・ユーザーの男女比は女性が83%と圧倒的に多い。
・年齢で見ると40代前半以下のユーザー視聴が約9割近く(88%)にのぼる。
・国外からの視聴ではアジア圏からの注目が高い。
<チケット価格>
最も多いライブチケットの価格帯は3,000円~4,000円、全体の35%に
ライブ配信のチケット価格帯に関する調査では、3,000~4,000円のチケットが最も販売されていることが判明した。有料のライブ配信が始まった当初は1,000円~2,000円などリアルのライブ配信に比べて比較的安価なチケットが主流となっていたが、コロナウイルス問題の長期化により、メジャーなアーティストが有料でのライブ配信を開催する割合が高くなり、それに伴いライブ配信におけるチケット単価を押し上げていったことが背景として考えられる。これらのチケット価格が2020年3月以降エンタメファンに定着しつつある有料ライブ配信の、導入価格帯であることが分かった。