アスクル、物流現場のDX加速を目指し実行型AIロボットを導入

アスクル株式会社は、物流センターにおける人手不足と生産性向上という課題解決のために積極的に高度自動化を進めている。今回その一環として、庫内の労働環境を改善することを目的に、これまで人が従事していた工程にMujin社のデパレタイズロボットとギークプラス社の自動棚搬送ロボットGeek+ 「EVE P800R(AGV)」を導入したと発表した。

■物流センターへのロボット導入背景

昨今のEC需要拡大に伴い、アスクルの物流センターにおいても出荷量が急激に増加しているという。物流センターの庫内作業に従事する従業員の離職理由を調査したところ、そのひとつに作業工程における重労働に伴う腰痛などの身体的負担が大きいことがあったとのことだ。これを受け、ケース単位で持ちあげる・移動させるなどの動作が多いコンベヤ投入作業の工程にはデパレタイズロボットを、庫内を歩き回り商品をピッキングする作業には自動棚搬送ロボット Geek+ 「EVE P800R(AGV)」を導入し、作業負担の低減を目指した。また今回のロボット導入は、庫内労働環境の改善に努めるとともに、さらに庫内作業の生産性が上がるようDXを推進するものとなるとのことだ。
出典元:プレスリリース

■「デパレタイズロボット」概要

デパレタイズロボット(MujinRobotデパレタイザー)は株式会社Mujinの製品で、今回ASKUL Logi PARK 横浜に1台導入した。出荷するケース品を持ち上げ、コンベヤに投入するアーム型ロボットだ。

従来は、従業員の手によって1日平均約6,000箱をコンベヤに投入し、重労働による身体的負担が大きいことが課題だった。今回のデパレタイズロボットを活用したケース品のコンベヤ投入自動化により、従業員の作業負担を大きく低減するという。

■自動棚搬送ロボット 「Geek+ 「EVE P800R(AGV)」」概要

出典元:プレスリリース
自動棚搬送ロボット Geek+ 「EVE P800R(AGV)」は株式会社ギークプラスの製品で、 ASKUL三芳センターに棚搬送用として116台導入した。

従来、人が商品棚まで足を運びピッキングしていたところをロボットに商品棚を載せ、ピッキング担当者の場所まで運ぶことができる。今回の導入により、人の商品棚までの移動が不要になり作業負担の低減につながるだけでなく、ピッキングの定点化により生産性が倍増することが見込まれるという。また、商品棚に足を運ぶことがなくなり商品棚を以前より密集して配置することが可能なため、収容在庫数の拡大にも寄与したとのことだ。

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