アート作品の共同保有プラットフォーム「ANDART」、コアメンバーの採用を目指し総額2.8億円の資金調達を実施

アート作品の共同保有プラットフォーム「ANDART」を運営する株式会社ANDARTは、ユナイテッド株式会社、GMOインターネット株式会社、赤坂優氏、竹内真氏を引受先とする第三者割当増資ならびに日本政策金融公庫等の融資含めて、総額2.8億円の資金調達を実施したと発表した。更なる事業加速と組織拡大に向けた経営体制の強化のため、各事業・対応領域におけるコアメンバーの採用へ調達資金を活用していく予定だという。

■資金調達背景と展望

コロナ禍でも、アート市場は拡大し続けているという。複数の海外大手オークションの2021年上半期の売上はコロナ前を超えており、2020年度の世界の美術品のオンライン売上高は2019年度の約2倍の過去最高を記録。また近年NFTアートも盛り上がりを見せ、所有という概念のアップデートや、アートそのものの定義、そして楽しみ方の多様化は時代のキーワードとなっていくと考えているとのことだ。

同社は「テクノロジーでアートと社会を結び、拓く」をビジョンに掲げ、複数事業を運営している。2019年9月にローンチしたアート作品の共同保有プラットフォーム「ANDART」の会員数は2021年6月に10,000人を突破。過去アート購入の経験が全くないユーザー65.4%のうち、半数以上がサービス上で2作品以上のアートをコレクションしているなど、これまで価格や知識面に高いハードルを感じていたユーザーが、新たにアートの購入体験をしていることがわかるという。また、サービス利用をきっかけにアートへの興味関心がより深まり、自宅に実物作品を購入するなど個人におけるアートへの関与度が高くなったという声も多数あるとのことだ。また、コロナ禍で住空間へのニーズが高まり生まれた、アートのオンラインストア「YOUANDART」も今年6月に1周年を迎え、作品点数は約500点を突破した。

今回は、海外展開を含めた更なる事業加速と経営体制の強化、各事業・対応領域におけるコアメンバーの採用に向けて資金調達を実施したとのことだ。

■資金調達の概要

<第三者割当増資>
ユナイテッド株式会社、GMOインターネット株式会社、franky株式会社代表取締役の赤坂優氏、ビジョナル株式会社取締役CTOの竹内真氏

<融資>
日本政策金融公庫、りそな銀行

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