農業DXプラットフォームを提供するAGRI SMILE、シリーズAで約1.7億円の資金調達を実施

株式会社AGRI SMILEは、事業および組織の拡大にあたり、個人投資家の梅田 裕真氏、鈴木 達哉氏および既存投資家であるマネックスベンチャーズ、THE SEEDを引受先とする第三者割当増資を実施し、総額約1.7億円の資金調達を行ったと発表した。これにより、累計の調達額は2.1億円となった。

AGRI SMILEは2018年の創業から、産地の栽培領域におけるDXをサポートするプロダクトを提供してきた。しかしながら、現場の技術を可視化・数値化し共有するだけでは、持続可能な農業の実現に向けたマクロな課題解決には至らなかったという。そこで、DXの意義とスキームを見つめ直し、2021年より研究領域の取り組みを本格化した。栽培領域から得られるデータ群と、それらを支える生命科学の知見を組み合わせることによって、産地への科学的なフィードバックが可能となるとのことだ。
出典元:プレスリリース

■産地単位の農作物生産をDXするプラットフォーム

持続可能な農業の実現に向け、AGRI SMILEでは技術の伝承・共有・向上をサポートするDXプラットフォームを展開している。「産地」にフォーカスする理由としては、R&Dと連携して技術を向上させるための大規模なデータ集積が可能な点が挙げられるという。例えば、近しい気象条件で集積された多圃場の栽培管理データから栽培管理方法による差異のメカニズムを実験室レベルで明らかにし、得られた知見を産地へフィードバックする。それに基づいて栽培管理を改善し、新たなデータを集積していくことで、科学的根拠に立脚したPDCAサイクルを生み出す。以上のように、活用を見据えた形式でマスデータを蓄積し、栽培領域のデータと科学的知見を結びつけて大きな価値を産地へもたらすことができると考えているとのことだ。
出典元:プレスリリース

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