AIを活用しスマホで荷物サイズを自動計測できる「ロジメジャー」が提供開始
2021/9/29
Automagi株式会社は、スマートフォンで荷物を撮影するだけで、自動で荷物サイズの計測と荷物情報の読み取りを行い、荷物データとして記録・管理できる荷物情報収集AIアプリケーション「Logi measure(ロジメジャー)」の提供を開始すると発表した。
■サービス提供背景
荷物の急増を背景に、物流業界の人手不足はさらに深刻さを増している。配送ルートの効率化システムや倉庫内で稼働できる自動搬送ロボットなど、様々なテクノロジーを活用した業務効率化が行われているが、荷物を配送するトラックの平均積載率は40%を切っており、配送業務にはさらなる改善の余地があるという。
物流効率化の主要課題の一つとして、トラックに積載するダンボールのサイズや中身など、荷物のデータ記録・管理が非効率なことが一因としてあげられる。未だに、手作業でサイズ計測やデータ入力を行ったり、設置型の大きな機材に荷物を積み込んでサイズ計測しているため、荷物1個につき平均1分ほどの作業時間が発生している。そのため、1日に数千から数十万個のダンボールを配送する企業では大きな業務負荷につながっている実態があるという。
同社では、これまで企業向けにAIソリューションやIoT機器の導入支援サービスを提供し、4年間で120社以上の企業のDXを支援してきた。これまでの知見を活かし荷物情報収集技術の開発を進め、今回、本サービスの提供に至ったとのことだ。
■荷物情報収拾AIアプリケーション「Logi measure(ロジメジャー)」について
また、要望に応じて企業で使用しているデータ管理システムと連携することも可能だ。ロジメジャーで取得した各荷物のサイズや重量などの情報をもとに、倉庫やトラックにどれほど積み込むことが可能か事前に予測することができ、倉庫管理の効率化やトラックの積載率向上につながるほか、配送料金の算出や適正な梱包による梱包コストの削減など、荷物データを基盤にしたDXの推進を支援する。
同社では、物流業界へのサービス導入を進め、今後は計測可能対象の拡大を予定しているとのことだ。
■サービス概要
計測対象:直方体のダンボールなど
計測サイズ:一辺10cm~70cm
機能:
・バーコード読み取り機能
・サイズ計測機能(実物対比95%以上の精度)
・計測結果閲覧機能
・計測結果のCSV出力機能
利用料金:月額15万円から