カルビー、工場DXを推進する1袋単位のトレーサビリティシステムを構築

カルビー株式会社は、株式会社イシダと共同で新たなトレーサビリティシステムを構築し、2022年1月から湖南工場の「堅あげポテト」製造ラインの一部の計量~箱詰工程においてパイロット導入すると発表した。このシステムの導入後は、使用原料を含め、計量・包装・検査・箱詰等の生産に関する各種情報を、1袋単位として一元管理・トレースが可能となる。

■トレーサビリティシステム概要

1袋単位でのトレースの実現
従来のトレーサビリティシステムでは、使用原料・製造工場・製造ライン・製造時間をもとに把握していた。今回、製造工程内に複数の監視機器を導入し、前後工程のデータと紐づけることで、1袋を単位として情報を一元管理できるようになる。その結果、情報の照会スピードが格段に上がり、顧客が購入した商品に関する問い合わせに対して、迅速に対応できるようになる。また、一元管理された情報を蓄積することで、各工程での作業状況を可視化でき、製品の状態の精緻な把握、品質向上にもつながるとのことだ。
出典元:プレスリリース

■取り組みの背景・今後の展望

カルビーグループは、2019年5月に策定した中期経営計画の中でDX推進によるSCM事業基盤の強化、DX人財の育成に触れ、DX推進に取り組んできた。その取り組みの一環として、バリューチェーンをデジタルでつなぎ、互いの情報を開示する「つながるDX」を実現することで顧客への提供価値を最大化したいと考えているという。今回のシステム導入は、一部の製造工程における検査記録をデジタル化することで、使用原料を含め、計量~箱詰工程での情報の一元管理を可能にしたものだ。今後は、本システムに原料の産地・品質・加工状態などの情報を統合し、「つながるDX」の動きを加速させるという。また湖南工場では、本システムの導入に加え、製造ライン自動運転の検証やIoT基盤構築も同時に進めており、デジタル技術を活用した次世代の工場モデルを目指している。カルビーグループは、2025年3月期に新広島工場の操業も控えており、先端テクノロジー導入による技術開発や新商品の創出などによってグループ生産部門全体のさらなる競争力向上を図り、中期経営計画で掲げる、「事業環境の変化に対応した基盤作りを通した変革と挑戦による持続的な成長」の実現に向けて取り組むとのことだ。

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