AIが人間の「合図(身体動作)」を察知することで安心安全な都市の実現を目指すジェスチャーコントロールエンジン「UT-AIZ」が開発

株式会社日建設計総合研究所(以下、NSRI)、株式会社シーエーシー(以下、CAC)は、ユーザーの合図や動作を感知して機器や装置をコントロールするジェスチャーコントロールエンジン「UT-AIZ(ユーティーアイズ)」を開発したと発表した。

本エンジンを搭載したサービスモデル第1弾として、手動扉に「UT-AIZ」を応用した「アシスト・スイング UT-AIZ」のコンセプトモデルを2021年12月6日~8日のスマートビルディングEXPOに出展する。

NSRIを含む日建グループは「社会環境デザインの先端を拓く専門家集団」として、生活者誰しもにとって安心安全な都市・建築を社会に提供することを使命としているという。現代の都市では深刻さを増す自然災害への対応をはじめ、人間による無差別傷害事件、子どもなど弱者を狙った犯罪、人口密集ゆえの感染症パンデミックなど、安心安全を実現するために解決すべき多様な課題が存在する。画一的なアプローチでカバーしきれないこのような課題に対し、NSRIでは都市に生活する人間が発する「合図(身体動作、ふるまい)」に着目。急速に発展するAIテクノロジーと人間の「合図」を組み合わせ、都市で発生する課題へ柔軟に対処できる仕組みづくりの推進として、今回開発したのが「UT-AIZ」とのことだ。

「UT-AIZ」は人間の身体動作をAIが認識し、IoT機器・装置の駆動につなげるシステムだ。身振り手振りはもちろん、口の動きや人間が発するSOSの合図なども読み取ることで、多様な都市課題への柔軟な対処を可能にする。今回は「UT-AIZ」のサービスモデル第1弾として、「ジェスチャーと顔認証にフォーカスし、あらゆる人が快適・安全にドアを開けること」を可能にする「アシスト・スイング UT-AIZ」のコンセプトモデルをスマートビルディングEXPOに出展する。
出典元:プレスリリース

■「UT-AIZ」概要

「UT-AIZ」は、AIが人間の身体動作を認識して電気信号を送ることで、IoT機器・装置の駆動につなげるジェスチャーコントロールエンジンで、利用者は最適な状況・方法で機器・装置を操作できる。建築建具や照明器具、空調設備、昇降機設備をはじめ、サイネージやナースコール(病院施設)、外装部材など、都市を構築する様々な要素への応用・導入が可能だという。すべての人が「合図」を通じ、自らの意思で都市とコミュニケーションすることで安全な都市をつくると共に、これまで意思を十分に伝えられなかった人もサポートし、誰もが安心して都市を楽しむスマートシティ社会の実現に寄与するとのことだ。
出典元:プレスリリース

■「UT-AIZ」誕生の経緯

NSRIの「Universal Through(ユニバーサル・スルー)」とCACの「HCTech(ヒューマン・センタード・テクノロジー)」が結びつき、「UT-AIZ」が誕生したとのことだ。

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