AWSとライアットゲームズが提携しeスポーツコンテンツの制作や配信方法を変更

Riot Games, Inc.の日本法人である合同会社ライアットゲームズは、ライアットゲームズとアマゾン ウェブ サービス(AWS)が提携し、ライアットのeスポーツコンテンツの制作や配信方法を変更すると発表した。

■eスポーツの新たな体験方法

ライアットは現在、プレイヤーに可能な限り最高のゲーム体験を提供するために、自社のゲーム全体でAWSのサービスを活用してコンテンツのデザインや展開方法の再編を行っている。そして、ライアットはAWSとともに、LoL Esports、VALORANT Champions Tour(VCT)、Wild Rift Esportsの各競技シーズンを通して、グローバルなeスポーツイベントの配信の強化を行っていく。世界の主要なスポーツリーグに提供されている詳細な統計データと同様に、ライアットはAWSの幅広いクラウドポートフォリオの処理能力を活用して、ファンに以下の新たなデータと体験を提供する。

・AWSを活用したeスポーツ統計データ
ライアットとAWSはeスポーツ配信中に「Stats powered by AWS」を導入する。これはライアットのグローバルeスポーツ配信中およびその前後にも表示され、チームを勝利に導く鍵となる主要なデータポイントを視聴者に伝える。どの種類のeスポーツ統計データの開発を最初に行うかはファン投票で決めることが可能で、それは2022年9月開催予定のVALORANT Championsおよび今秋開催予定のLeague of Legends World Championshipより導入される予定だという。

・AWSグローバルパワーランキング
ライアットはAWSの分析機能を活用して競技のゲームプレイを評価する、「AWSグローバルパワーランキング」を開始する。LoL Esports、VCT、Wild Rift Esportsの世界中のトッププロチームのランキングがほぼリアルタイムで作成され、ゲームプレイ中に画面上に表示される。

・Pick’em powered by AWS
eスポーツファンは競技シーズンを通して優勝チームを予想するブラケットチャレンジに参加可能で、各チャンピオンシップイベントに進出するチームを的中させた人には賞品が贈られる。AWSのマシンラーニング技術をベースに構築された「Pick’em powered by AWS」は、ファンがトーナメントのデータに基づいてチームを選択し、賞品獲得を目指すという新たな仕組みを提供する。

パワーランキングおよびPick’emは、今秋にライアットとAWSが主催するハッカソンイベントでの注目プロジェクトとなり、このイベントではファンが作成したチームが各スポーツで採用される可能性のあるシステムを構築する。ライアットとAWSは本プラットフォームの初期ビルドを共同開発し、その後、参加者にAWSの処理能力とライアットのデータを提供して、eスポーツの統計データを強化するソリューションの構築と最適化に挑戦する予定とのことだ。
出典元:プレスリリース
ライアットとAWSは、世界中のあらゆるファンに対し、eスポーツを届けるというビジョンを共有している。それを実現するため、ライアットはProject Strykerを始動する。そしてAWSのテクノロジーを活用し、クラウドを前提とした複数のリモート配信センター(RBC)を開設する。これらの施設はeスポーツおよび分析/統計データ以外にも、音楽制作やアニメーション、ゲーム開発など、様々な分野でエンターテインメント体験を再創造するという、ライアットの現在および未来のビジョンを支える拠点となる。

このスケール可能なソリューションは、拡大を続けるファンのニーズを満たし、eスポーツコンテンツ制作の新時代の先駆けとなるという。RBCは世界の戦略的な位置に配置され、ダブリンにある総面積4600平米以上の施設とシアトル大都市圏で本年中に稼働開始予定の2つ目の施設を利用して、イベントの開催地がどこであろうとも、世界のあらゆる場所のあらゆる時間帯にライブコンテンツの制作および支援を行えるようになる。この提携関係の一環として、AWSは各リモート配信センターの独占命名権を獲得する。

ライアットゲームズとAmazonは、これまでにもTwitchのeスポーツ配信や、ライアットのゲームタイトルにおけるPrime GamingのコンテンツDropsで協力を行ってきた。そして現在、AWSはライアットゲームズのLoL EsportsおよびVALORANT Champions Tourのグローバルeスポーツイベントのスポンサーとなり、Wild Rift Esportsのファウンディングパートナーおよびスポンサーとなっている。また、ライアットとAWSは、eスポーツ競技環境へのアクセスおよび包摂性を拡大することを目標とした、新たなソーシャルインパクトプログラムの開発でも協力を行っているとのことだ。

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