慶應義塾大学とFRONTEO、自然言語処理を用いた「会話型 認知症診断支援AIプログラム」を開発
2022/8/5
株式会社FRONTEOは、慶應義塾大学医学部ヒルズ未来予防医療ウェルネス共同研究講座の岸本泰士郎特任教授らと、自然言語処理(NLP)を用いた「会話型 認知症診断支援AIプログラム」を開発したと発表した。これは、高齢者と医療者の間で行う自由会話文を基に認知症の可能性をAIが検知するものだ。
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■研究の背景と概要
認知症は記憶力や注意力など、さまざまな機能に影響を与えるが、言語機能にも影響が出ることが知られている。そこで同社らは自由会話を録音し、自然言語処理(NLP)の技術を使って認知症の可能性を判定する研究を行った。135人の協力者から合計432回分の会話を書き起こし、形態素と品詞への分解、ベクトル変換、機械学習を行った。その結果、認知症への罹患を精度0.90、感度0.88、特異度0.92で判定することに成功。この精度は3〜5分程度の発話から得られる語彙数で実現が可能だったとのことだ。