AIスマートカメラを提供するHMS、シリーズAラウンドで3億円の資金調達を実施

HMS株式会社は、シリーズAラウンドの資金調達を実施したと発表した。

本ラウンドでは、ふくおかフィナンシャルグループ傘下の株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズをリード投資家として、西部ガスグループ傘下のSGインキュベート株式会社、個人投資家を引受先とする第三者割当増資により、総額3億円を調達した。これにより、2018年9月の創業からの資金調達総額は5.6億円となった。
出典元:プレスリリース

■今回の資金調達の背景と使途

AIスマートカメラ「SiNGRAY」シリーズを成長させていくとともに、AIソリューションで蓄積したデータを活用し、エッジAI(カメラ使用側でのAI処理)とクラウドAI協働型の画像解析AIプラットフォーム「SiNGRAY NET」(SaaS)を開発・提供するため、資金調達を実施したとのことだ。

新サービス「SiNGRAY NET」のファーストターゲットは、IPカメラ(防犯カメラなどのインターネットカメラ)を多拠点使用している事業者と考えているという。既存のインフラをもとに、本サービスを利用することで「何かあった時のための記録」としての映像を、人流・動線分析や顧客属性分析に用いることができる。

また、本サービスは、既存のIPカメラが活用でき、同社が提供するAIモデル(解析モデル)内での運用であれば、十数分の設定時間で運用開始が可能だ。これにより、従来の画像解析AI導入時にネックとなっていた「カメラ等のデバイスが高額」「AI学習に時間がかかる」等を解消し、手軽にリーズナブルにAI活用が可能となる。

中期的には、費用対効果・時間対効果の点からAI導入が進みにくい中小規模の事業者や一次産業まで活用の裾野が広がることを見据えているという。そのためにも更なるAIモデルの開発を推進。このような事業展開を描く中で、新製品・サービスの開発及び販売体制も同時に強化するため、営業及び開発人員の採用活動を強化するとのことだ。
出典元:プレスリリース

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