富士通とSettleMint、ブロックチェーンを活用したDXと社会課題解決の促進を目指しグローバルな戦略的提携を行うことで合意

富士通株式会社は、ベルギーのソフトウェアスタートアップ企業SettleMint NV(以下、SettleMint)と、ブロックチェーンを活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)と社会課題解決を促進するため、グローバルな戦略的提携を行うことで合意したと発表した。また、富士通は、SettleMintに対し、子会社の富士通ベンチャーズ株式会社が運用するファンドを通じて出資を行った。

今回の提携に基づき、富士通は、ローコードでブロックチェーンシステムを開発できるSettleMintのクラウドサービスを富士通のトレーサビリティプラットフォームを実現するサービス「Fujitsu Track and Trust」のメニューに加えてグローバルに販売し、企業や社会のブロックチェーンのシステム開発を加速する。SettleMintは、販売・技術サポートを行うとともに、富士通の総合的なシステム開発の実績や顧客基盤を活用し、SettleMintのサービスの適用分野拡大を目指す。両社は、社会課題を解決するユースケースを増やすための開発を進め、イノベーションによる持続可能な社会の実現に貢献するとのことだ。

ブロックチェーンは、取引やデータの履歴を記録し続け、システム障害への耐性が強いという特長があり、その高い透明性と安全性から今後、社会の変革とビジネス成長が期待されている技術だが、その一方、高い専門知識と開発技術が必要となるため、ブロックチェーンのエンジニア不足が課題となっている。

SettleMintは、複数のブロックチェーンに対応したシステム開発をローコードで実現するクラウドサービスを提供しており、本サービスにより専門知識がなくてもブロックチェーンを活用したシステム開発が短期かつ容易に実現できるという。富士通は、自社のブロックチェーン技術やノウハウを活用し、取引を透明化し安心安全なトレーサビリティプラットフォームを実現するサービス「Fujitsu Track and Trust」をグローバルに提供している。

今回の提携により、富士通は、「Fujitsu Track and Trust」のメニューにSettleMintのサービスを加えてグローバルに提供し、今後需要が高まるブロックチェーンのシステム開発を加速していくとともに、SettleMintは、サービスの適用分野拡大を目指す。なお、両社は、富士通を日本におけるSettleMintのサービスの独占パートナーとすることに基本合意しており、今後その具体的な条件について検討を進めるとのことだ。

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