デジタル庁、ウェブアクセシビリティ導入ガイドブックを公開

デジタル庁は、ウェブアクセシビリティに初めて取り組む行政官や事業者向けに、ウェブアクセシビリティの考え方、取り組み方のポイントを解説する、ゼロから学ぶ初心者向けのガイドブックを公開すると発表した。

■公開の背景

ウェブアクセシビリティの向上に取り組むには、非常に専門的な複数の規格とガイドラインをそれぞれ確認する必要がある。そのため、適切なやり方がわからないままに、現在は間違っている対応の踏襲、不要・過剰な対応、不適切な対応をしてしまうことがあるという。ウェブサイトだけではなく、申請・手続等のデジタルサービスの重要性が増す中で、最新の技術動向を踏まえた、初心者が学習できる行政機関向けの研修資料が不足しているとのことだ。
出典元:プレスリリース

■本ガイドブックの特徴

・ゼロから学べる
広報・サービス開発等を担務し、ウェブアクセシビリティの改善に取り組まなければならない職員が、何も知識がないところからウェブアクセシビリティに取り組み、調達・受託事業者との適切なコミュニケーションができるようになることを目指している。

・最新のやり方がわかる・事例が豊富
現在規格として参照されることが多いJIS X 8341-3:2016の制定以降、新たに出てきた課題(スマートフォン対応等)にどのように取り組めば良いか、最新の考え方を学ぶことができる。本資料で取り上げた事例は、デジタル庁内業務で蓄積された実際の事例に基づいている。

・豊富な図解・優しい言葉で具体的にわかる
技術者ではないデザイナーや行政人材でも、何に具体的に対応すべきかを理解できるよう、専門用語を極力排して、豊富な図解が盛り込まれている。
出典元:プレスリリース
このガイドブックの対象読者:ウェブアクセシビリティについて、全く知らない、きちんと触れたことがない方々です。情報システムやデジタルサービスの発注・受託業務に取り組むにあたって知っておくべきポイントを、ご確認いただけます。

ガイドブックの構成:本ガイドブックは、本文と付録で構成されている。また、後日HTML版や解説動画も公開予定だ。

後日公開予定の資料:
HTML版ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック
解説動画資料
調達仕様書雛形集、早見表

位置付けとロードマップ:
2023年度中を目処に、デジタル社会推進標準ガイドラインへの編入を目指している。

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