凸版印刷とエイスリー、バーチャルヒューマンキャスティング事業で協業開始

凸版印刷株式会社は、株式会社エイスリーと、実在する人物を元にした高解像度のバーチャルヒューマンを活用したキャスティング事業での協業を、2023年5月より開始したと発表した。

本協業では、凸版印刷の「トッパンバーチャルヒューマンラボ」内の「ライトステージ」を用いて計測した人体の高精度な実測データを元に制作したフォトリアルなバーチャルヒューマンと、エイスリーのキャスティングに関する幅広いコネクションと知見により、バーチャルヒューマンの著作権・パブリシティ権などのマネジメントをはじめ、新たなキャスティング事業を行う。
出典元:プレスリリース

◾︎協業の背景

近年、3DCGやAI技術の発展で、フォトリアルなバーチャルヒューマンを活用した企業広告や各種動画コンテンツに注目が集まり、受付や施設案内などの実業務でも活用されるなど、バーチャルヒューマンおよびその関連技術は、新たなコミュニケーションを表現する技術として期待されている。また、バーチャルインフルエンサーや著名人のバーチャルヒューマンなど、バーチャルヒューマンのアイデンティティも一つの提供価値として認識されるようになってきたという。

凸版印刷とエイスリーはこのような課題に対し、ライトステージを活用した実在の人物をリアルにバーチャルヒューマン化する凸版印刷の技術と、エイスリーが保有する、タレントやインフルエンサーなどの幅広いコネクションと知見を融合させ、バーチャルヒューマンのキャスティング事業での協業を開始する。本協業により、より多くの人物のフォトリアルなバーチャルヒューマン化を進めるとともに、様々なシーンで幅広く活用することで、仮想から現実までの多様なコミュニケーションの実現を目指すとのことだ。

◾︎協業の内容

(1)バーチャルヒューマンによるビジネススキームの確立
エイスリーが保有する、タレントやインフルエンサーなどの幅広いコネクションと知見を活用することで、実在の人物を凸版印刷のライトステージで計測し、効率的にバーチャルヒューマン化。広告やTVCMなどへの利用をはじめ、バーチャルヒューマンによるビジネススキームを確立する。

(2)バーチャルヒューマンを活用した新たなモデルエージェンシービジネスの創出
凸版印刷が進めてきたバーチャルヒューマンのビジネス利用の知見とエイスリーの幅広いキャスティングノウハウを活用して、バーチャルヒューマンの著作権・パブリシティ権などのマネジメント手法を確立し、バーチャルヒューマンならではのモデルエージェンシービジネスを創出し、バーチャルヒューマンの市場価値を高める。

◾︎二者の役割

・凸版印刷
「トッパンバーチャルヒューマンラボ」内の「ライトステージ」を用いて計測した人体の高精度な実測データを元にフォトリアルなバーチャルヒューマンを制作。実在する人物を元にしたバーチャルヒューマンの新分野の創造を目指す。

・エイスリー
バーチャルヒューマンを制作する上でのモデルをキャスティング。さらに、バーチャルヒューマン素材の販路を拡大。タレント・インフルエンサーなどの活動機会の創出や、企業のプロモーション活動の拡大に貢献する。

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