成長段階にあるスタートアップ・ベンチャー企業に対し、バンカブルが提供する広告費の4分割・後払い(BNPL)サービス「AD YELL(アドエール)」、ネットプロテクションズが提供する企業間取引向け後払い決済サービス「NP掛け払い」を相互に連携して提供し、サポート内容の充実と支援社数の拡大を実現する。140兆円といわれる中小企業におけるBtoBの決済代行市場での両社のシェアを拡大し、企業の事業成長スピードを加速させる支援をするとのことだ。
岸田政権下でスタートアップ支援策が始動し、スタートアップ・ベンチャー企業への注目がますます高まる一方で、取り巻くビジネス環境は、世界情勢や株式市況の悪化により厳しい「冬の時代」と言われている。それらの企業が成長するうえで課題として挙げられるのが、事業成長に伴って資金調達や請求関連業務の負荷が増大するなど、多くの時間を「本来の事業や業務に奪われ、集中できない」という声だという。また、コロナ禍以降、デジタルシフトの波を起点に、あらゆる産業で業務プロセスの見直しやビジネスモデルのアップデートといったDX推進が急速に進んでいる。特に、支払い・請求などの「決済」に関わる業務は、効率化へのニーズが顕著になっているという。そこで、スタートアップ・ベンチャー企業の事業成長の加速に向けて、「本来の業務に集中できる環境構築により事業推進を支援」することを目的に、BtoB決済代行サービス市場における国内企業の6社に1社が利用する実績を持つネットプロテクションズと、利用企業の売上成長が62.1%増という実績を持つバンカブルが、戦略的パートナーシップを構築するに至ったとのことだ。
「請求から販売機会創出までの課題解決」と「広告投資を通じたキャッシュフロー改善で事業の成長曲線を上げるサポート」をワンストップで提供可能にする。具体的には、「NP掛け払い」の利用企業が、さらなる事業成長を目指して広告投資をする際に、懸念となるキャッシュフロー圧迫を解消することを目的に、「AD YELL」を提供する。さらに、「AD YELL」の利用企業が、請求関連業務の課題や取引先与信の不安を抱える際に、「NP掛け払い」の提供で支援する。また、両サービスの利用により、顧客企業からのキャッシュイン(売掛金の入金)を早め、先行投資として運転資金を圧迫しやすい広告投資のキャッシュアウト(支払いなどの出金で企業の現金が流出すること)のタイミングを延長できることで、ランウェイ(事業の運転が可能な期間)を延長することにも貢献し、事業を推進するために必要な本来の業務に集中できる環境づくりをサポートするとのことだ。