日本大学文理学部とARアドバンストテクノロジ、ChatGPTなどを活用した産学共同研究を開始

日大文理次世代社会研究センター（以下、RINGS）では「100人で100人の夢を叶える」を合言葉に、コミュニティからの価値創出の実現に向け活動している。コミュニティからの価値創出にあたって、メンタリング、マッチング、プロジェクトマネジメントを必要な3ステップととらえ、どのような条件、環境下においてもこれらの3ステップを最適解へ導くよう、AIでの自動化を目指しているという。また「顧客の問題解決と社員の幸せを創造する」という企業理念を掲げる同社では、普段の業務における個人の目標と、個人の幸せの両立を模索していたという。AIマッチングでの最適なチームビルドにより、個人の経歴や目標を考慮した最適なアサインが可能となるほか、会社と個人の目標をハイブリッドに実現できることに今後の可能性を感じ、共同研究を開始したとのことだ。

日大文理RINGSでは、個人の目標をベースにマッチングを行うことで共創できるチーム作りの発展を目指している。その過程の中で、OKRや自己紹介の情報に着目し、これらをベースにマッチングを行うことで個人の目標に対して共創できるチームを作ることができないかと考えたという。しかし、これらの情報を基に適切なマッチングを行うには、対象者コミュニティの規模が大きくなるほど膨大な時間がかかり、最適なスキル、経験の配分も困難になるという課題があったとのことだ。同社と日大文理RINGSはこの課題を解決するため、人と人を繋げるマッチング手法としてAIによる自動化に着目した。現在はアルゴリズムにChatGPTを用いて、AIマッチングの実現可能性について研究を進めているという。2023年4月より、マッチングに用いるインプット情報の組み合わせとマッチングアルゴリズムであるChatGPTのプロンプトの開発及び最適化の2点に着目し、検証を開始したとのことだ。