福島県南相馬市「書かない」「待たない」「回らない」窓口サービスの提供開始
2024/3/22
南相馬市は、2024年3月27日(水)より、「書かない」「待たない」「回らない」窓口サービスの提供を開始する。
来庁者の窓口での申請書記入等の負担軽減と総手続き時間短縮を図るとともに、申請書などの記入漏れや記載誤りを防ぎ、紙の申請書等を電子化することによる職員の業務効率化の双方を実現する。
今回の取り組みは、デジタル庁が推進し、政府共通のクラウドサービスの利用環境であるガバメントクラウドを活用した「窓口DXSaaS」として福島県内初の事例(東北では二例目)となる。
ガバメントクラウド上に構築、提供された「窓口DXSaaS」を活用する事で、申請書の記入等が不要となるなど住民の負担軽減の効果に加え、行政側の基幹システムとデータ連携を図りやすい環境が整えられ、職員の業務の効率化、負担軽減も同時に実現する。
今後、南相馬市とNECは、申請書の電子サインへの対応やオンライン申請との連携を含め、更なる住民サービスの向上と職員の業務効率化、新しい窓口体験の創出を目指して窓口改革を推進していく。
■来庁者のサービス利用の流れ(導入前後のイメージ)
■南相馬市の実証等による試算
■NECスマート行政窓口ソリューション 窓口DXSaaSの特長
従来の窓口では、住民異動や戸籍の届出などの申請の際に来庁者が手書きで申請書を記入する必要があった。しかし、本サービスでは職員がシステムを利用して来庁者に確認しながら申請書を作成するため、来庁者は最後に内容の確認と署名をするだけになる。また、本サービスに入力された情報は各窓口で連携されるため、申請書を何度も記入する必要がなくなり、来庁者の負担が大幅に軽減される。
2.システム支援による窓口サービスレベルの均一化と職員業務軽減
来庁者に必要な手続きを簡単かつ的確に洗い出し職員を支援するナビゲーション機能により、窓口サービスレベルが均一化されるとともに窓口応対業務を担う職員の負担を軽減する。
3.他システムのデータ活用によるスムーズな手続きの実現
マイナンバーカードや市が保有している住民基本台帳などのデータを活用することで、職員による手入力の手間を低減し、スピーディーに申請書を作成することができるようになる。さらに、紙申請時に発生しやすい手書き文字の誤入力を防止できるため、事後の誤入力修正などに伴う業務負担軽減が可能だ。
本サービスを活用することで、来庁者の申請書等記入に係る負担軽減や総手続き時間短縮の実現、職員の業務負担軽減や手続き処理時間の短縮につながる。これらで生み出された時間をさらなる住民サービスの向上に活用することが可能となる。