eWeLL、生成AIを活用して訪問看護計画を作成する国内初の新機能を無償で提供開始

~生成AIによる業務効率化と看護の質の平準化を同時に実現~

在宅医療のDX支援サービス「iBow(アイボウ)」シリーズを開発・提供する株式会社eWeLLは、訪問看護師の計画作成時間短縮と看護の質の平準化に向け、生成AIを活用して訪問看護計画書をワンクリックで自動作成する国内初(※1)のシステム「AI訪問看護計画」を訪問看護専用電子カルテ「iBow」に搭載し、2024年4月17日よりサービス提供を開始する。本システムは訪問看護事業者であれば誰でも利用可能だ。(※2)

iBowサービスサイト(AI訪問看護計画): https://ewellibow.jp/kinou/ai-visiting/
出典元:プレスリリース

■背景

少子高齢化を背景に社会課題である看護師不足は在宅医療分野でも同様で、在宅医療の重要な役割を担う訪問看護師は厚生労働省によると2025年に13万人必要(※3)なところ、2022年で10万人(※4)と3万人不足している。
一方、訪問看護利用者数は2023年で110万人と10年前から4倍以上に増加しており (※5)、訪問看護は慢性的な看護師不足の中、多くの在宅療養者をケアしている。

訪問看護の業務は多岐に渡るが、中でも毎月利用者毎に行う訪問看護計画書の作成は、医学や看護の専門知識に加え、医者、ケアプランナー、利用者や家族の希望等を考慮しながら利用者ごとに作成する必要があるため一定の経験を要し、作成に時間がかかる。
この課題に対して、「AI訪問看護計画」は生成AIを用いてワンクリック・短時間で作成可能となるものだ。

■「AI訪問看護計画」の概要

「AI訪問看護計画」は、ワンクリックでインターネット上の公開情報とiBow内のデータを分析した上で生成AIのChatGPTにかけ、訪問看護計画書が自動作成される。

人が計画書を作成する場合の所要時間は看護師の経験にもよるが1件につき15分ほどかかっていたところ、「AI訪問看護計画」はワンクリックで作成して確認、必要があれば修正するだけですので3分程度で完成する。
厚生労働省によると訪問看護ステーションの平均利用者数は51人(※6)ですので、1件12分短縮すると、年間で約120時間の削減となる。

また、内容の適格性や表現についても看護師が評価しており、看護師の経験が浅い方でも一定の精度の計画書が作成できるので看護の質の平準化に貢献し、新人育成にも活用できる。

生成AIはハルシネーションと呼ばれる事実に基づかない情報を生成する可能性を孕んでいるが、「AI訪問看護計画」は自動作成された計画書を国家資格を持つ看護師が確認し完成させる。

さらに、次回、当機能を利用して計画書を作成する際には、前回完成させた計画書の内容も織り込んで作成されることから、自動作成される計画書は利用者の状況により合ったものとなり、作成すればするほど精度が高まっていく。

またiBow内の利用者情報が外部に流出することのないよう、セキュリティ面も担保している。
なお、使用する生成AIはChatGPTだけに依存せず、より適した生成AIを選択的に使える仕様としている。
出典元:プレスリリース

■価格

2024年4月~9月の期間は無料で利用できる。
なお、2024年10月からは生成AIを用いて訪問看護報告書を作成する「AI訪問看護報告」を加え、1訪問につき20円で提供し、計画書や報告書の作成は何度でも行えるようになっているとのこと。

■今後の展開

eWeLLは実用化されている生成AIと、全国47都道府県の訪問看護で日々記録される累計4,800万件以上の慢性期医療ビッグデータを活用し、これまでにない在宅医療の課題を解決する複数の新サービスを連続的にリリースしていくとのこと。

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