農業DX「レポサク」専用端末がCLASに対応 - 国内初の通信一体型超高精度GPSロガーで作業データの取得精度向上と適用範囲拡大へ -

農業DXスタートアップのエゾウィン株式会社は、みちびきのCLAS(センチメータ級測位補強サービス)に対応した新型ロガー端末の提供を開始した。本端末は、CLAS対応により誤差数センチレベル※1での超高精度測位を実現。また1秒ごとの高頻度データ記録が可能で、通信機能を内蔵した一体型GPSロガーは国内初※2のものだ。これにより、従来型のGPSの精度では取得が難しかった低速で行う畑作業や、細かい農作業の軌跡まで、より正確に取得・蓄積することができるようになった。さらに、端末の給電方式をこれまでのシガーソケットから、USB Type-Cによるものに変更し、利便性の向上も図った。

■Reposaku(レポサク)について

レポサクは、GPSロガーを車両に挿すだけで、誰でもカンタンに農業DXを実現できるプロダクトだ。
高精度・高頻度・リアルタイムに車両の軌跡をハッキリ可視化することで、誰でも・いつでも農作業全体の進捗が把握可能に。「農作業にもっと集中できる」環境を提供する。スマホ、タブレット、パソコンで利用可能。

これにより、作業指示が具体的でわかりやすくなり、指示を受ける側も迷うことなく作業に取り組めるようになる。
また、過去の作業記録も簡単に振り返ることができるため、作業の抜け・漏れの確認や、情報共有やデータ共有の手間を省きながら、「作業効率10%向上」※1「無線連絡84%減少」※2「事務作業時間58%削減」※3等、正確な情報共有とデータ活用により、農作業全体の効率化と最適化が図れる。

●導入実績
北海道の農業組織を中心に90社以上に利用されている。
サービスURL:https://reposaku.info/
※1 R元年スマート農業実証プロジェクト
「TMRセンター利用型良質自給飼料生産利用による高泌乳牛のスマート牛群管理体系の実証より引用」
※2 レポサク利用者ヒアリングより引用
※3 R4年スマート農業実証プロジェクト
「データ駆動型スマート自給飼料生産・飼養管理システムによる持続可能な酪農産地形成の実証」より引用
出典元:プレスリリース

■リニューアルのポイント

レポサクは専用端末がGPSデータを取得し、内蔵SIMからクラウドサーバーに送信することで、車両の現在位置や走行軌跡を把握できる仕組みだ。2020年に発売した従来の端末は、農業用車両のシガーソケットから給電し、みちびきのSLAS(サブメータ級測位補強サービス)を利用して位置情報を1秒おきに記録していた。SLASの位置情報の誤差は1~2メートル程度で、主にTMRセンター等の牧草・デントコーン収穫時のモアコンやダンプ等作業車両の 位置情報を共有することに役立てていた。

リニューアルした端末は、SLASよりも高精度な測位ができるみちびきのCLAS(センチメータ級測位補強サービス)に対応しており、理論値誤差を数センチ単位※まで収めることができるようになった。

また、これまでの給電方法では、シガーソケットの規格が国際規格として統一されていないため、車両側の個体差により端末が抜けやすいという課題があった。さらに、シガーソケットのない環境では使用できないため、車両以外の作業への適用が困難だった。
出典元:プレスリリース
そこで、新型端末ではUSB Type-Cによる給電方式を採用。USBは規格が統一されているため、端末が抜けにくくなり、安定したデータ取得が可能になります。また、車両のUSBポートやモバイルバッテリーからの給電にも対応したため、シガーソケットのない農作業でもデータ取得が可能となった。

これにより、歩行・手作業が中心の現場から、低速の作業車両が動く現場、乗用車程度の速度の作業車が動く現場と、適用できる範囲が広がったことで、あらゆる農作業の効率化に貢献できるようになった。
※静止状態の場合

■今後の活用方法

センチ単位での高精度な位置情報を活用することで、播種や植え付けなど、精密な作業記録が求められる畑作にもレポサクを適用できるようになった。

例えば、長芋の収穫作業のように時速0.2キロ程度の低速で行われる作業においても、新型端末の超高精度測位により、正確で詳細な軌跡データを取得することができる。

さらに、管理している圃場の数が多く飛び地だったり、複数人が同時に動く現場だったり、新入社員や新規就農者の育成を考えている現場などにおいて、作業進捗や移動軌跡の可視化・効率化、情報共有や共有データの活用など手間をかけずに行えるようにすることで、より多くの農家の皆様が「農作業にもっと集中できる」環境の実現を目指していく。

Special Features

連載特集
See More