農業DX「レポサク」専用端末がCLASに対応 - 国内初の通信一体型超高精度GPSロガーで作業データの取得精度向上と適用範囲拡大へ -
2024/5/8
農業DXスタートアップのエゾウィン株式会社は、みちびきのCLAS(センチメータ級測位補強サービス)に対応した新型ロガー端末の提供を開始した。本端末は、CLAS対応により誤差数センチレベル※1での超高精度測位を実現。また1秒ごとの高頻度データ記録が可能で、通信機能を内蔵した一体型GPSロガーは国内初※2のものだ。これにより、従来型のGPSの精度では取得が難しかった低速で行う畑作業や、細かい農作業の軌跡まで、より正確に取得・蓄積することができるようになった。さらに、端末の給電方式をこれまでのシガーソケットから、USB Type-Cによるものに変更し、利便性の向上も図った。
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■Reposaku(レポサク)について
高精度・高頻度・リアルタイムに車両の軌跡をハッキリ可視化することで、誰でも・いつでも農作業全体の進捗が把握可能に。「農作業にもっと集中できる」環境を提供する。スマホ、タブレット、パソコンで利用可能。
これにより、作業指示が具体的でわかりやすくなり、指示を受ける側も迷うことなく作業に取り組めるようになる。
また、過去の作業記録も簡単に振り返ることができるため、作業の抜け・漏れの確認や、情報共有やデータ共有の手間を省きながら、「作業効率10%向上」※1「無線連絡84%減少」※2「事務作業時間58%削減」※3等、正確な情報共有とデータ活用により、農作業全体の効率化と最適化が図れる。
●導入実績
北海道の農業組織を中心に90社以上に利用されている。
サービスURL:https://reposaku.info/
※1 R元年スマート農業実証プロジェクト
「TMRセンター利用型良質自給飼料生産利用による高泌乳牛のスマート牛群管理体系の実証より引用」
※2 レポサク利用者ヒアリングより引用
※3 R4年スマート農業実証プロジェクト
「データ駆動型スマート自給飼料生産・飼養管理システムによる持続可能な酪農産地形成の実証」より引用
■リニューアルのポイント
リニューアルした端末は、SLASよりも高精度な測位ができるみちびきのCLAS(センチメータ級測位補強サービス)に対応しており、理論値誤差を数センチ単位※まで収めることができるようになった。
また、これまでの給電方法では、シガーソケットの規格が国際規格として統一されていないため、車両側の個体差により端末が抜けやすいという課題があった。さらに、シガーソケットのない環境では使用できないため、車両以外の作業への適用が困難だった。
これにより、歩行・手作業が中心の現場から、低速の作業車両が動く現場、乗用車程度の速度の作業車が動く現場と、適用できる範囲が広がったことで、あらゆる農作業の効率化に貢献できるようになった。
※静止状態の場合
■今後の活用方法
例えば、長芋の収穫作業のように時速0.2キロ程度の低速で行われる作業においても、新型端末の超高精度測位により、正確で詳細な軌跡データを取得することができる。
さらに、管理している圃場の数が多く飛び地だったり、複数人が同時に動く現場だったり、新入社員や新規就農者の育成を考えている現場などにおいて、作業進捗や移動軌跡の可視化・効率化、情報共有や共有データの活用など手間をかけずに行えるようにすることで、より多くの農家の皆様が「農作業にもっと集中できる」環境の実現を目指していく。