カーボンクレジットNFTを創出する実証実験 東京電力 ジョイントベンチャー とインドネシア・ベトナム等で実施 | Carbontribe Labs
2024/5/13
Carbontribe Labs OÜとGreenway Grid Global Pte. Ltd.は、東南アジア地域で、森林及びマングローブカーボンクレジットの生成に向け、PoC(実証実験)を実施した。
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これを踏まえ、衛星データ×AI×Web3によるリアルワールドアセット(RWA)を活用した新しいエコノミーの創出(ReFi / 再生金融)と地域コミュニティへの貢献を実現していく。
■NFTカーボンクレジットを生成し、RWA(Real World Assets)としてブロックチェーン上に登録/取引へ
これにより、現在手作業で実施している森林カーボンクレジットの申請やその確認プロセスをデジタルで証明できるポテンシャルがあることを確認した。
また、森林カーボンクレジットマーケットの民主化を見据えたクレジットのNFT化について、第三者認証を受けた独自デジタルクレジットスタンダードの開発を進めることが可能になった。
■VERRAに代わるデジタルカーボンクレジット・スタンダード創出も視野に
Carbontribeは1ha.からのクレジット生成を可能とし、dMRVによるデジタル証明、一気通貫で市場に展開できるデジタルスタンダードを開発することで、クレジット市場そのものの裾野を広げることができると考えている。
独自スタンダードは、カーボンクレジット生成プロセスの国際的な第三者認証機関であるEarthood社の認証を取得予定だ。
■今後の取り組み
まずは、インドネシアの森林において現地パートナーと共に、実際に森林カーボンクレジットプロジェクトを創り出す。信頼性・透明性を担保した高品質な森林カーボンクレジットの創出に取り組み、プロジェクトを通して地域コミュニティ/自治体などとwin-winの関係構築をしていく。
また、既存のコンプライアンスとボランタリーのスタンダードに基づくカーボンクレジットの生成も同時に行いながら、独自のフルデジタルスタンダードの実現についても実フィールドで検証していく。
本取り組みにより、ReFi (Regenerative Finance) を実現し、RWAサーキュラーエコノミーの黎明期における世界の先駆けとなることを目指し、持続可能なビジネスとして気候変動への対応や地域コミュニティ・エコシステムへの還元、およびカーボンニュートラルの実現に貢献していく。
Web3の新領域で、天然資源や社会課題など旧来型の経済でカバーできなかった価値をデジタル資産に変換し、持続可能な社会をつくるためのインセンティブが組み込まれたファイナンスの仕組み。再生金融。
RWA (Real World Assets):
物理的に存在する資産のトークン化(デジタル化)によりブロックチェーン上で実世界の資産を表現/取引すること。森林におけるRWAの応用は、森林やマングローブ等が育成するエリア区画をトークン化し、分割所有を可能に。これにより、持続可能な森林への投資が促進されるだけでなく、森林資源へのアクセスが民主化され、環境保護に貢献したいと考える小規模企業や個人の参加が可能となる。