不二家が食品トレーサビリティシステム「Trace eye🄬 FOOD-Pro」を導入 菓子製造工場のDXにより、業務効率と品質の向上を実現

株式会社サトーは、株式会社不二家の秦野工場において「Trace eye🄬 FOOD-Pro(トレースアイ フードプロ)」を導入した。株式会社不二家は、洋菓子の製造販売や製菓事業等を展開しており、国内に9カ所(菓子工場3工場、洋菓子工場6工場)の工場を運営している。秦野工場は、主にクッキーとキャンディを製造している工場だ。

■導入の背景

工場内での原料管理は紙帳票の使用がベースであり、人手による作業が多い状況だった。部署間で行う在庫原料の移動処理、原料の期限管理や菓子製造過程での配合におけるリスク払拭を目的に、人手をかけた度重なるチェックも行っていた。また、毎月100種類ほどの原料を棚卸しする作業においても紙帳票ベースでの管理であったため、従業員の負担が大きい状況となっていた。

人が中心であった菓子製造過程における原料管理をデジタル化し、より正確かつ業務効率化を目的として、サトーの「Trace eye🄬 FOOD-Pro(トレースアイ フードプロ)」が導入された。食品製造における安全強化と、従業員の業務軽減および労働安全の向上も実現している。
出典元:プレスリリース

■「Trace eye🄬 FOOD-Pro」導入による業務変化と効果

●システム検知により期限切れ原料や配合間違いの未然防止
原料管理にQRコードを使用することで、ハンディターミナルでのスキャン一つで記録から管理まで実現している。原料は使用前にスキャンを行い、誤りがある際はシステム画面上にエラー表示がされるため誰もが一目で異変を把握できる。システムに沿った作業により、100%に近いリスク回避も可能となっている。

●原料の使用期限を自動計算
システムにより原料の使用期限が自動計算される。そのため、人的ミスの発生リスクが減少し、従業員の業務負担軽減にも寄与している。

●クラウド上でのトレースが可能
クラウドシステム上に使用原料や作業履歴がデータとして蓄積される。万が一のときには、迅速な履歴確認が可能となり、原因究明や改善策への寄与が期待できる。

●年間で棚卸し時間が約25%削減、ペーパーレス化で紙使用量は約75%削減
毎月実施する原料棚卸しでは、紙帳票による管理からQRコードを付与したラベルに置き換わったことで、作業が手書きからスキャン作業に変化。100種類にも及ぶ原料棚卸しにおいて、大幅な時間短縮につながっている。加えて、システム導入によるペーパーレス化に伴い、紙使用量は約75%削減に至っている。

■食品トレーサビリティシステム「Trace eye🄬 FOOD-Pro」とは

原料入荷、食品製造工程、製品出荷まで工場内のモノの動きをトータル管理するシステムだ。自社工場のみならず、取引先、海外工場、外部倉庫、さまざまな拠点の情報をシームレスにつなぎ、食の安心・安全を支援する。
サービスページ:https://www.sato.co.jp/market/food/trace_eye_food-pro/
2024年6月4日(火)~7日(金)に開催される「FOOMA JAPAN2024」(主催:一般社団法人 日本食品機械工業会、会場:東京ビッグサイト)にも出展予定だ。
*QRコードはデンソーウェーブの登録商標だ。
*その他記載されている会社名、製品名は、各社の商標または登録商標だ。
出典元:プレスリリース

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