スキルアップ研究所、「文系出身者のIT業界勤務に関する実態調査」の結果を発表
2024/6/12
ITエンジニアの年収・昇進スピードに文理の差はほぼなし
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調査結果全文はこちら:https://reskill.gakken.jp/3586
■調査結果概要
- 半数以上が「ITエンジニアの昇進スピードに文理は関係ない」と回答
- IT業界の志望動機で最も多いのは人材需要の高さによる高年収への期待
■調査背景
IT業界での文系出身者の実態を解明するべく、スキルアップ研究所では調査を実施した。
■調査結果
文理によるITエンジニアの年収格差はほぼなし
また約80%の人が文理間の年収の差は150万円以下と答えたことから、ITエンジニアの年収は文理間での差は、埋めようがないほど開いているというわけではなく、努力・能力次第では文系出身のITエンジニアも理系出身者と同水準の収入を得られると考えられる。
半数以上が「ITエンジニアの昇進スピードに文理は関係ない」と回答
IT業界を志望する動機は文理で異なる
■課題と展望
また、文理間の昇進スピードにもほとんど差がないことが判明した。「文理は関係ない」という回答の割合が最も高く半数を超えることから、年収同様に単純にITエンジニアとしての能力差に影響されていると推察できる。しかし、現状、ITエンジニアに必要不可欠なプログラミングスキルは、理系の方が学生時代から学んでいる傾向が高い。昇進スピードについて、「理系の方が早い」という回答が4割にのぼることからも、ある程度は理系の方が有利であることは否定できないものであろう。文系でも、高校や大学の課程にプログラミングの授業をもっと積極的に取り入れることにより、IT業界における文理間での年収や昇進スピードの差は今よりさらに小さくなると考えられる。
さらに、IT業界の志望理由で最も多いのは、文理ともに人材需要の増加に伴う高年収への期待であった。人材不足が懸念されているIT業界では、今後、文理ともに活躍できる地盤をさらに整えていくことが、人材不足の緩和に役立つだろう。総じて、ITエンジニアは業界単位では文理によって待遇が著しく異なるようなことはないとわかった。今後の需要の観点から見ても、より一層文系出身者のIT業界での活躍が期待されるだろう。
■調査概要
| 対象者 | 20代以上の社会人の方で、IT業界に転職経験がある方 |
| 対象地域 | 全国 |
| 調査方法 | インターネット調査 |
| 調査期間 | 2024/05/04~05/11 |
| 回答数 | 102 |