アクセンチュア最新調査――次世代サプライチェーンを持つ企業は23%高い収益性を実現
2024/7/19
多くの企業において、生成AI含むAIをサプライチェーンで活用できる体制が限定的
アクセンチュアの最新調査レポート「次世代への一歩:サプライチェーンの変革(Next stop, next-gen)」では、日本を含む15か国、10業界の1,148社におけるサプライチェーンの成熟度を分析した。サプライチェーンの成熟度とは、企業が生成AIや高度な機械学習といった先進テクノロジーをサプライチェーン全体で活用し、自律的な意思決定や高度なシミュレーション、継続的な改善につなげているかの度合いを数値化したものである。成熟したサプライチェーンを有する先進企業は変化に迅速に適応し、新たなテクノロジーにもシームレスに対応している。
サプライチェーン成熟度の上位10%の企業(以下、リーダー企業)は2019年~2023年の間に、他社に比べ利益率(リーダー企業11.8%に対し、その他企業9.6%)は23%、株主還元率(リーダー企業8.5%に対し、その他企業7.4%)は15%、それぞれ高くなっている。
一方で、全体としてサプライチェーンの成熟度は依然として低く、2019年から2023年で平均スコアが50%以上上昇したにもかかわらず、平均値はいまだ36%にとどまっている。また、メキシコ22%から日本52%、消費財企業31%から航空宇宙・防衛企業40%といった具合に、国や業界によって大きな差が見られる。
https://www.accenture.com/jp-ja/insights/supply-chain/driving-reinvention-mature-supply-chain-networks