林ぶどう研究所と進めるぶどう「品種DNA×ブロックチェーン」育種の収益還元システム構築に向けた実証実験第一弾を開始

今回の実証実験は、今期収穫された林ぶどう研究所のオリジナル品種である「マスカットジパング」のDNAや栽培者などの複数の情報をブロックチェーンに紐づけ、最終消費者が読み取れるRFIDに記録して届ける事で、品種改良〜栽培〜収穫〜配送までのバリューチェーンを接続して透明化する事にチャレンジしている。その結果、消費者が安心して果樹を購入出来るとともに、違法栽培・販売等のブランド毀損を撲滅してブランド価値を向上させる事を目指している。またこれらの取り組みは、林ぶどう研究所とシティーデジタルが共同で特許出願しているシステム構築を実現する第一歩となる。

本取り組みの背景として、10年掛かりとも言われる品種開発に対する収益還元が十分に達成されていない事、さらに年間ブランド毀損1,000億円と言われる品種の盗難や不正栽培が横行しており、業界全体の課題となっているにも関わらず、長年に渡り明確な解決策が提示出来ていない事などがあった。これらの課題に対して、林ぶどう研究所とシティーデジタルで、テクノロジーを活用して現状を改善出来ないか議論を進め、共同特許出願・今回の実証実験を実施する運びとなった。今回の取り組みを通じて得られた知見を元に、国内外で日本で生まれたオリジナル品種の価値が守られ、品種開発に対する収益が還元される世界の実現までチャレンジを続けていく。