平泉町立図書館で「ugo Pro」導入 - 蔵書点検の自動化で図書館DXを推進

業務DXロボットの開発を手掛けるugo株式会社は、岩手県平泉町の「平泉町学習交流施設エピカ」内の図書館において、図書館蔵書管理システム『KoKoBo(ココボ)システム』が搭載された、「ugo Pro」が「べんけーくん」と命名され正式に採用された。

■採用の背景

シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社(SDH)が受託運営する平泉町立図書館では、数万冊に及ぶ蔵書の管理を手作業で行っており、人的リソースの負担や作業負荷の増大が課題であった。この課題を解決すべく、シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社(SDH)と株式会社サイバーコアが共同開発した『KoKoBoシステム』が導入され、画像解析AIを活用した効率的な蔵書管理が実現した。このシステムを搭載するロボットとして「ugo Pro」が選ばれ、図書館内を自律的に移動しながら蔵書点検を行うことで、大きな効果をあげた。
出典元:プレスリリース

■シダックス株式会社からのプレスリリース

シダックス株式会社のプレスリリースによると、『KoKoBoシステム』は「画像解析AIを活用し、本の背表紙を読み取り、蔵書データベースと照合することで蔵書点検を行うクラウドシステム」であり、ICタグを必要とせずコスト削減を実現する画期的なシステムである。また、2024年9月7日に行われたお披露目式では、「ugo Pro」をベースとしたDX業務ロボット「べんけーくん」が公開され、2日間で大量の蔵書点検を完了させたことが報告されている。シダックス株式会社のプレスリリース全文はこちらからご覧いただける:
https://www.shidax.co.jp/corporate/press-release/2024/0909/
出典元:プレスリリース

■ugo Proの図書館内での業務内容

1. 蔵書点検の自動化
ugo Proは、図書館内を自律走行し、蔵書の背表紙をカメラでスキャンする。画像解析AIとクラウドシステムを活用し、蔵書データベースと照合することで、書籍の有無や位置を自動的に確認する。このプロセスにより、これまでスタッフ7人が通常10日間かけて行う4万2000冊の蔵書点検作業を、わずか2日で完了することが可能となった。

2. 棚卸し作業の効率化
手作業による蔵書管理では、各書籍をバーコードで読み取る必要があり、時間と労力がかかっていたが、ugo Proに搭載された画像解析AIは書籍の背表紙を迅速かつ正確に読み取ることができるため、新たに書籍にICタグを取り付けることなく、効率的に蔵書を管理することが可能となった。

3. 移動ルートの最適化
ugo Proは図書館内を自律的に移動し、狭い書架の間をスムーズに通行するよう設計されており、蔵書点検や棚卸し作業が迅速に行えるようになった。

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