Zoom、AI Companion 2.0 と AI Companion をカスタマイズする新たなアドオン機能を発表

※本メディアアラートは、2024 年 10 月 9 日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳版である。
2024 年 10 月 9 日 カリフォルニア州サンノゼ – Zoom Video Communicationsはカリフォルニア州サンノゼで開催された Zoomtopia 2024 において本日、次世代の Zoom AI Companion である、Zoom AI Companion 2.0 を発表した。Zoom AI Companion 2.0 はユーザーが効率よく作業できるよう支援する Zoom の AI パーソナル アシスタントで、Zoom の有料アカウントユーザーは追加費用なしで利用できる。また、Zoom は組織の独自のニーズに対応するために設計された、さらなるカスタマイズおよびパーソナライズ機能を備えた AI Companion のカスタム アドオンも発表した。

Zoom のミッションは、人と人とをつなげる AI ファーストのプラットフォームを提供することだ。Zoom Workplace と Zoom Business Services におけるこの AI ファーストのアプローチにより、個人もチームも時間を有効活用できる。また、人々との関わりやつながり、そして創造的で洞察に富んだ仕事といった、自分たちが得意とする作業に注力できる。

Zoom の最高製品責任者である Smita Hashim は、以下のように述べている。
「Zoom では AI ファーストのワーク プラットフォームとは、AI が Zoom Workplace の中心に位置し、一日のあらゆる場面でユーザーをサポートすることを意味する。AI Companion 2.0 の機能強化により、ユーザーはより多くの仕事をこなし、最も重要なことに集中できるようになった。また、AI Companion の新しいカスタム アドオンにより、組織は手頃な価格で AI Companion をそれぞれのニーズやワークフローに合わせてカスタマイズできるようになる。」
2023 年 9 月の提供開始以来、AI Companion は 400 万以上のアカウントで有効化され、ミーティング要約、ミーティング中の質問、チャットの作成などの機能により、ユーザーのスキル向上に役立っている。AI Companion 2.0 は、不要な情報を分別して、最も重要なものを優先することで質の高い結果を提供し、ユーザーの日常業務を簡素化する。これらの結果は、Zoom の AI に対するフェデレーテッド アプローチによって実現されている。このアプローチにより、Zoom の技術スタックは、OpenAI、Anthropic、Meta などの複数の AI モデルや、Perplexity.ai などの AI サービスから動的に選択できるようになる。
Zoom AI Companion はユーザーに情報を提供する。
 Zoom AI Companion はユーザーに情報を提供

 Zoom AI Companion はユーザーに情報を提供

出典元:プレスリリース

■AI Companion 2.0 で、より多くのことを実現

発表された AI Companion 2.0 は、ユーザーが一日を有効活用し、より多くのことを実現できるよう支援する AI パーソナル アシスタントだ。AI Companion 2.0 は、Zoom Workplace 全体で便利なサイドパネルとして利用でき、信頼性が高く、責任ある AI(英語)により、重要な会話を常に最新の状態に保ち、情報を統合してより迅速かつ多くの情報に基づく意思決定を行い、アクションを起こすことができる。AI Companion 2.0 の主な機能は以下の通りだ。

• Zoom Meetings、Zoom Team Chat、Zoom Docs、Zoom Calendar、Zoom Mail など Zoom Workplace 全体にわたって、便利なサイドパネルから、AI Companion によるプロンプトの提案を利用したり、回答を生成することができる。
• Zoom Workplace 全体にわたるデータに加え、連携させた場合は Microsoft Outlook、Gmail、Google Calendar、Microsoft Office や Google Docs からアップロードされたファイルの情報も使用して、情報のコンテキストを拡張する。AI Companion は、サイドパネル内での過去の会話や、Zoom Workplace 全体にわたるやりとりを記憶する。
• ミーティング要約から次のステップを生成し、AI Companion がそれらを自動的に Zoom Tasks に変換することで、チームの足並みを揃え、プロジェクトを期限内に完了できるよう支援する。Zoom Tasks は 2024 年 12 月に提供開始予定だ。
• Zoom Team Chat チャネル内の未読メッセージを要約することで、チームの会話を簡単に把握できるようにし、未読チャットが埋もれることを防ぐ。新しいホームタブ内で、AI Companion は未読のチャットとメールに基づき、ユーザーに最新情報の一覧を提供できるようになる。
• Zoom Mail でメールスレッドを要約することができるので、すべてのメッセージを読む必要はない。
出典元:プレスリリース

■ミーティングでの会話に集中し、インパクトのあるものに

• 関連する AI Companion の回答を引用と情報源付きで取得し、ウェブからリアルタイムで情報を検索することに加え、ミーティング要約、チャット メッセージ、ドキュメント (Microsoft Word や Google Docs を含む)、メールスレッド、カレンダー エントリ、ユーザーのコンピュータ上のローカル ドキュメントを指定することで、結果を改善する。
• AI Companion の新しいリアルタイム ウェブ検索機能により、最新かつ拡張された情報を受け取ることができる。
• 「スイスではどの言語が話されているか」といったミーティングの内容以外の情報についても、AI Companion に質問することで、ミーティング中に情報を確認できる。また、頭字語の意味を調べることも可能だ。
• 「最後のトピックについての議論を説明し、それを製品仕様書にしてくれますか?」や「チームで共有されたフィードバックのまとめはどのようなものでしたか?」といった質問を AI Companion にすることで、ミーティング中も集中力を維持し、議論の内容をキャッチアップすることができる。
• ミーティング終了後もサイドパネル内で、話し合われた内容について質問を続けたり、ミーティング中に AI Companion と交わした会話を振り返ることができる。

■プロジェクトとコンテンツを迅速にスタート

• ドキュメント、メール、ミーティング要約など、ユーザーが利用可能なデータやウェブから情報を取得して、AI Companion のサイドパネル内でコンテンツのドラフトを生成することで、十分な情報を盛り込んだ初稿が作成される。ユーザーは、自分の役割に応じてコンテンツをさらにカスタマイズすることもできる。例えば、テクニカル プロダクト マネージャーは、AI Companion に「ミーティング要約を基に、私のデザインチーム向けの製品概要のドラフトを作成してほしい」と依頼することが可能だ。
• 長文のドキュメントを要約し、要点やアクション項目を素早く理解し、テンプレートを使用してドキュメントを共有しやすい形式に変換する。
• AI Companion が要約したコンテンツを、Zoom Mail や Zoom Team Chat など、Zoom Workplace 全体で簡単に共有することができる。
出典元:プレスリリース

■情報源の引用表示によって、結果に自信を持つ

• Zoom Workplace 全体で動作し、グループ チャット メッセージや過去のミーティングの議事録といった複数の情報源からコンテキストを収集し、より的確にミーティングに備えた推奨事項を提供する。
• 回答がどの情報源から生成されたかの詳細は、情報源の引用を参照できる。
• 透明性と制御により、管理者は簡素化された管理設定で、AI Companion をいつでも簡単に有効化または無効化できるようになる。ワンクリックで AI Companion をオンでき、Zoom Workplace 全体で明確なインジケータによって AI Companion の使用状況を簡単に確認できる。

AI Companion 2.0 は、Zoom アカウントの有料サービスに追加費用なしで含まれており、今月末に提供開始予定だ。提供開始時点で、アカウント所有者およびユーザー (管理者の承認済みの場合) は、Zoom ウェブサイトから Zoom Workplace の最新バージョン (バージョン 6.2.5) をダウンロードし、すべての新機能と既に発表済みの Ask AI Companion の機能にアクセスできるようになる。AI Companion は、すべての地域および業界で利用できるとは限らない。
出典元:プレスリリース

■新たなカスタム アドオンで AI Companion をカスタマイズし、特定のニーズを満たす

AI Companion のカスタム アドオンにより、ユーザーは Zoom AI Companion をカスタマイズ / パーソナライズし、ビジネスと従業員の独自のニーズに応えることができる。AI Companion を社内およびサードパーティのアプリケーションからのビジネスデータと連携させることで、ユーザーはより迅速に業務を遂行し、回答を検索する時間を削減できる。パーソナライズ機能により、パーソナライズされたコーチとカスタム アバター クリップでパフォーマンスを向上させ、取り組みを拡大することができる。

■AI Companion の機能を、お客様の重要なアプリケーションやデータソースに拡張

• ビジネス環境の拡大:組織が技術スタックを拡大するにつれ、ミッションクリティカルなデータは様々なアプリケーションに分散される。AI Companion のカスタム アドオンにより、Zoom や Atlassian (Jira & Confluence)、Glean、Workday、Zendesk、ServiceNow、Box、Asana、Hubspot といったサードパーティのアプリケーションにわたってデータへのアクセスが可能になり、より良いアクションや意思決定を推進することができる。
• 検索に費やす時間を削減:従業員は業務中に貴重な時間を情報の検索に費やしているが、AI Companion のカスタム アドオンを使用することで、組織は独自のナレッジ コレクションを追加できるようになり、より迅速に回答を得ることができる。
• 一日の業務全体にわたるアクションを管理:サードパーティとの連携を行うことで、AI Companion は Zoom 製品内に加え ServiceNow、Zendesk、Box などのサードパーティ ソリューション内でタスクを完了できるようになる。例えば、ユーザーが AI Companion にミーティングの内容とアクション項目の要約を依頼することで、ServiceNow 内でワークフローがトリガーされ、タスクを自動的に作成し、チームメンバーに割り当てることができる。AI Companion は、Microsoft Teams と Google Meet での通話の要約も提供できるようになる。
ユーザーは Zoom AI Studio を利用することで、これらの体験をカスタマイズできる。Zoom AI Studio によって、カスタム辞書、ミーティング要約のテンプレート、ナレッジ コレクションを追加し、応答の精度を向上させ、追加のデータソースに対してコンテキストを拡張することが可能だ。
• 独自の用語を認識:ユーザーは独自の用語集を追加することで、AI Companion の応答をそれぞれのビジネスや業界に合わせ、より正確な文字起こしを作成することができる。
• ミーティングを思い通りに要約:ユーザーは、独自のミーティング内容に合わせて、カスタムのミーティング要約テンプレートを作成することができる。
• 追加のナレッジ コレクションで回答を取得:人事規定やサポート記事など、様々な企業データへのアクセス権を AI Companion に与えることで、コンテキストを拡張することができる。
• 重要なアプリケーションに機能を拡張:ユーザーは Zoom AI Studio を使用して AI スキルを構築し、AI Companion のスキルを他のワークロードに拡張することができる。例えば、連携されたサードパーティ アプリケーションを使用して、ユーザーに代わってタスクを完了したり、ミーティングの内容に基づいてサービス リクエストを作成することができる。

■パーソナライズしてスキルを向上し、影響力を拡大

• パーソナル コーチ:AI Companion を使用して、Zoom Meetings、Zoom Team Chat、Zoom Mail、Zoom Phone でのユーザーのやり取りを分析し、パターンの特定や個人のベンチマークと目標を設定することで、ミーティング、チャットでの対応、チームの一体感における効率改善を支援するパーソナル コーチが、プレゼンテーションやコミュニケーションのスキルを向上させる。
• Zoom Clips 向けカスタム アバター:AI が生成したカスタム アバターを使用して、トランスクリプト付きのクリップを作成することで、ビデオクリップ作成の効率化を支援する。ユーザーは自分自身を録画してパーソナル アバターを作成し、そのアバターのビデオクリップはトランスクリプトから生成された音声と同期される。さらに、ディープ フェイク作成に悪用されないよう、安全対策も組み込まれている。
出典元:プレスリリース
AI Companion のカスタム アドオンは、1 ユーザー あたり月額 12 ドルで、2025 年上期に販売開始予定だ。また、一部の機能は今後数か月以内にプレビュー版として提供開始予定だ。
本日発表された Zoom のその他の機能強化に関する詳細は、Zoomtopia のプレスリリースおよび、Zoom ニュースルーム(英語)を参照のこと。

■Zoomtopia ご視聴のご案内

これらのイノベーションの詳細については、Zoomtopia(10 月 9 日米国、10 月 10 日APAC、EMEA、日本で開催)を確認のこと。また、製品の最新情報については、Zoom ブログを参照のこと。
こちらからご登録いただくと、10 月 10 日(木)に開催した Zoomtopia Japan Virtual 2024 のレコーディングが視聴可能となる。
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