Zoom、AI Companion 2.0 と AI Companion をカスタマイズする新たなアドオン機能を発表
2024/10/21
Contents
Zoom のミッションは、人と人とをつなげる AI ファーストのプラットフォームを提供することだ。Zoom Workplace と Zoom Business Services におけるこの AI ファーストのアプローチにより、個人もチームも時間を有効活用できる。また、人々との関わりやつながり、そして創造的で洞察に富んだ仕事といった、自分たちが得意とする作業に注力できる。
Zoom の最高製品責任者である Smita Hashim は、以下のように述べている。
「Zoom では AI ファーストのワーク プラットフォームとは、AI が Zoom Workplace の中心に位置し、一日のあらゆる場面でユーザーをサポートすることを意味する。AI Companion 2.0 の機能強化により、ユーザーはより多くの仕事をこなし、最も重要なことに集中できるようになった。また、AI Companion の新しいカスタム アドオンにより、組織は手頃な価格で AI Companion をそれぞれのニーズやワークフローに合わせてカスタマイズできるようになる。」
2023 年 9 月の提供開始以来、AI Companion は 400 万以上のアカウントで有効化され、ミーティング要約、ミーティング中の質問、チャットの作成などの機能により、ユーザーのスキル向上に役立っている。AI Companion 2.0 は、不要な情報を分別して、最も重要なものを優先することで質の高い結果を提供し、ユーザーの日常業務を簡素化する。これらの結果は、Zoom の AI に対するフェデレーテッド アプローチによって実現されている。このアプローチにより、Zoom の技術スタックは、OpenAI、Anthropic、Meta などの複数の AI モデルや、Perplexity.ai などの AI サービスから動的に選択できるようになる。
Zoom AI Companion はユーザーに情報を提供する。
■AI Companion 2.0 で、より多くのことを実現
• Zoom Meetings、Zoom Team Chat、Zoom Docs、Zoom Calendar、Zoom Mail など Zoom Workplace 全体にわたって、便利なサイドパネルから、AI Companion によるプロンプトの提案を利用したり、回答を生成することができる。
• Zoom Workplace 全体にわたるデータに加え、連携させた場合は Microsoft Outlook、Gmail、Google Calendar、Microsoft Office や Google Docs からアップロードされたファイルの情報も使用して、情報のコンテキストを拡張する。AI Companion は、サイドパネル内での過去の会話や、Zoom Workplace 全体にわたるやりとりを記憶する。
• ミーティング要約から次のステップを生成し、AI Companion がそれらを自動的に Zoom Tasks に変換することで、チームの足並みを揃え、プロジェクトを期限内に完了できるよう支援する。Zoom Tasks は 2024 年 12 月に提供開始予定だ。
• Zoom Team Chat チャネル内の未読メッセージを要約することで、チームの会話を簡単に把握できるようにし、未読チャットが埋もれることを防ぐ。新しいホームタブ内で、AI Companion は未読のチャットとメールに基づき、ユーザーに最新情報の一覧を提供できるようになる。
• Zoom Mail でメールスレッドを要約することができるので、すべてのメッセージを読む必要はない。
■ミーティングでの会話に集中し、インパクトのあるものに
• AI Companion の新しいリアルタイム ウェブ検索機能により、最新かつ拡張された情報を受け取ることができる。
• 「スイスではどの言語が話されているか」といったミーティングの内容以外の情報についても、AI Companion に質問することで、ミーティング中に情報を確認できる。また、頭字語の意味を調べることも可能だ。
• 「最後のトピックについての議論を説明し、それを製品仕様書にしてくれますか?」や「チームで共有されたフィードバックのまとめはどのようなものでしたか?」といった質問を AI Companion にすることで、ミーティング中も集中力を維持し、議論の内容をキャッチアップすることができる。
• ミーティング終了後もサイドパネル内で、話し合われた内容について質問を続けたり、ミーティング中に AI Companion と交わした会話を振り返ることができる。
■プロジェクトとコンテンツを迅速にスタート
• 長文のドキュメントを要約し、要点やアクション項目を素早く理解し、テンプレートを使用してドキュメントを共有しやすい形式に変換する。
• AI Companion が要約したコンテンツを、Zoom Mail や Zoom Team Chat など、Zoom Workplace 全体で簡単に共有することができる。
■情報源の引用表示によって、結果に自信を持つ
• 回答がどの情報源から生成されたかの詳細は、情報源の引用を参照できる。
• 透明性と制御により、管理者は簡素化された管理設定で、AI Companion をいつでも簡単に有効化または無効化できるようになる。ワンクリックで AI Companion をオンでき、Zoom Workplace 全体で明確なインジケータによって AI Companion の使用状況を簡単に確認できる。
AI Companion 2.0 は、Zoom アカウントの有料サービスに追加費用なしで含まれており、今月末に提供開始予定だ。提供開始時点で、アカウント所有者およびユーザー (管理者の承認済みの場合) は、Zoom ウェブサイトから Zoom Workplace の最新バージョン (バージョン 6.2.5) をダウンロードし、すべての新機能と既に発表済みの Ask AI Companion の機能にアクセスできるようになる。AI Companion は、すべての地域および業界で利用できるとは限らない。
■新たなカスタム アドオンで AI Companion をカスタマイズし、特定のニーズを満たす
■AI Companion の機能を、お客様の重要なアプリケーションやデータソースに拡張
• 検索に費やす時間を削減:従業員は業務中に貴重な時間を情報の検索に費やしているが、AI Companion のカスタム アドオンを使用することで、組織は独自のナレッジ コレクションを追加できるようになり、より迅速に回答を得ることができる。
• 一日の業務全体にわたるアクションを管理:サードパーティとの連携を行うことで、AI Companion は Zoom 製品内に加え ServiceNow、Zendesk、Box などのサードパーティ ソリューション内でタスクを完了できるようになる。例えば、ユーザーが AI Companion にミーティングの内容とアクション項目の要約を依頼することで、ServiceNow 内でワークフローがトリガーされ、タスクを自動的に作成し、チームメンバーに割り当てることができる。AI Companion は、Microsoft Teams と Google Meet での通話の要約も提供できるようになる。
ユーザーは Zoom AI Studio を利用することで、これらの体験をカスタマイズできる。Zoom AI Studio によって、カスタム辞書、ミーティング要約のテンプレート、ナレッジ コレクションを追加し、応答の精度を向上させ、追加のデータソースに対してコンテキストを拡張することが可能だ。
• 独自の用語を認識:ユーザーは独自の用語集を追加することで、AI Companion の応答をそれぞれのビジネスや業界に合わせ、より正確な文字起こしを作成することができる。
• ミーティングを思い通りに要約:ユーザーは、独自のミーティング内容に合わせて、カスタムのミーティング要約テンプレートを作成することができる。
• 追加のナレッジ コレクションで回答を取得:人事規定やサポート記事など、様々な企業データへのアクセス権を AI Companion に与えることで、コンテキストを拡張することができる。
• 重要なアプリケーションに機能を拡張:ユーザーは Zoom AI Studio を使用して AI スキルを構築し、AI Companion のスキルを他のワークロードに拡張することができる。例えば、連携されたサードパーティ アプリケーションを使用して、ユーザーに代わってタスクを完了したり、ミーティングの内容に基づいてサービス リクエストを作成することができる。
■パーソナライズしてスキルを向上し、影響力を拡大
• Zoom Clips 向けカスタム アバター:AI が生成したカスタム アバターを使用して、トランスクリプト付きのクリップを作成することで、ビデオクリップ作成の効率化を支援する。ユーザーは自分自身を録画してパーソナル アバターを作成し、そのアバターのビデオクリップはトランスクリプトから生成された音声と同期される。さらに、ディープ フェイク作成に悪用されないよう、安全対策も組み込まれている。
本日発表された Zoom のその他の機能強化に関する詳細は、Zoomtopia のプレスリリースおよび、Zoom ニュースルーム(英語)を参照のこと。
■Zoomtopia ご視聴のご案内
こちらからご登録いただくと、10 月 10 日(木)に開催した Zoomtopia Japan Virtual 2024 のレコーディングが視聴可能となる。