「カオナビ」のテキスト分析機能で、生成AIが”社員の声”を感情別に要約

 株式会社カオナビが提供するタレントマネジメントシステム「カオナビ」は、テキストデータを整理・分析する「インサイトファインダー」に生成AIを活用した機能を追加し、2024年12月16日(月)より提供開始する。
 新たに追加する機能は、アンケートで収集したテキスト回答の文脈を読み、感情別に要約を表示するものだ。これにより、膨大な社員の声からインサイトにつながる示唆をワンクリックで抽出することが可能となる。

■ 急増するデータと複雑化する課題の分析に生成AIへの期待は大きい

社内の課題やニーズを知る上で、アンケートやヒアリングを通じた「社員の声」を聞くことは大切だ。近年、企業のDXが進み、効率的な情報収集が可能になったが、その一方で現場では、集められた膨大なデータを整理することに多くのリソースが割かれている。これに加えて、新たな働き方や価値観の変化などを受けてビジネス課題も複雑化しており、感覚的な分析では根底にある問題を捉えることが難しくなってきている。これらを解決する手段として、高速処理や高度な文脈理解力に強みを持つ生成AIに期待が寄せられている。
カオナビのテキスト分析機能「インサイトファインダー」では、これまでワードクラウドなどで頻出キーワードを抽出するテキストマイニングが可能だったが、より正確で実用的な分析を行うため、生成AIの導入を決定した。これにより、社員の声に基づいた施策立案や業務改善において、さらに効率的かつ精度の高いアクションを実施することが可能となる。

■ ポジティブ・ネガティブの感情を読み解く「要約機能」

分析対象のアンケート項目を選択し、要約ボタンをクリックすると、回答された記述から感情を読み解き、ポジティブ・ネガティブな意見が要約表示される。分析対象の設問は同時に5つまで選択でき、異なるアンケートを組み合わせた複合的な分析も可能だ。また、匿名アンケートについても、回答者が特定されない状態でコメントのみを要約表示できる。
出典元:プレスリリース
<活用シーン一例>
企業独自のニーズや課題に応じたアンケートを基に、効果的な活用が期待できる。例えば、従業員エンゲージメントや心理的安全性に関するアンケートでは、離職リスクやモチベーションの低下など、迅速な対応が求められる状況を早期に察知し、具体的かつ適切なアクションにつなげることが可能だ。
・人事評価制度の運用改善
・離職リスクやモチベーション低下の早期発見と対応
・研修やオンボード施策の改善
・オフィス環境の最適化
・社内イベントの企画立案と効果検証
・社員のキャリア希望に基づく育成・配置戦略の策定
出典元:プレスリリース

■ テキストデータ分析機能「インサイトファインダー」とは

アンケートなどを通じて集約した社員の声を、分解・整理・見える化することで、要点の把握や傾向の分析を助ける機能だ。分析したい回答項目を選択すると、単語の頻出度に応じて視覚的な強調やランキング表示ができるほか、年齢や所属、雇用形態など、カオナビに登録されている属性を絞り込んで傾向分析することも可能だ。膨大な情報を短時間で整理し、重要なインサイトを迅速に抽出する。
<インサイトファインダー :https://www.kaonavi.jp/func/insightfinder/

■ タレントマネジメントシステム「カオナビ」について

カオナビは社員の個性・才能を発掘し、戦略人事を加速させるタレントマネジメントシステムだ。社員の顔や名前、経験、評価、スキルなどの人材情報を一元管理して可視化することで、最適な人材配置やリスキリング推進といった戦略的なタレントマネジメント業務を可能にする。そして、社員一人ひとりの価値を最大限に引き出し、人的資本経営の実現を支援する。
<カオナビ :https://www.kaonavi.jp/

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